ビヨンド(Vyond)とは?
「ビヨンド動画ってよく聞くけど、結局何ができるの?」
動画制作を検討していると、そんな疑問にぶつかる方も多いのではないでしょうか。
ビヨンド(Vyond)は、アメリカ発のクラウド型アニメーション動画制作ツールです。
操作が比較的シンプルで、テンプレートやキャラクターが豊富に用意されており、誰でも短時間でわかりやすいアニメーション動画を作成できるのが特長です。
とくにビジネス用途で強みを発揮するのがこのVyond。プレゼン、研修、商品紹介、マニュアルなど、堅めの内容をかみくだいて伝えるのにぴったりです。
クラウド型アニメーション動画制作ツールとは
クラウド型のアニメーション動画制作ツールとは、パソコンに専用ソフトをインストールする必要がなく、インターネット環境と対応ブラウザがあればすぐに使えるのが大きな特長です。Vyondは、Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edgeのいずれかのブラウザ上で動作します。
一方で、Internet ExplorerやSafariには対応していないため、使用する際は環境を事前に確認しておくことが大切です。
また、こうしたクラウド型ツールは無料ではなく、利用には年間ライセンス料が必要です。Vyondの場合、最も手軽な「スタータープラン」でも年間で約10万円前後の費用が発生します。これはあくまで基本プランであり、チーム利用や高機能が求められる場合は、さらに上位プランの契約が必要になることもあります。
※2024年8月には「Vyond Mobile」というスマートフォン向けアプリもリリースされており、こちらはスマートフォン端末へのインストールが必要です。
アニメーション動画との違いと特徴
「アニメーション動画なら他にもツールはあるけど、Vyondは何が違うの?」
そんな疑問にお答えすると、Vyondの最大の特徴は「ビジネスに特化した即戦力」だという点です。
例えば、PowerPointのような感覚で操作できるUI。専門知識がなくても、シーンの切り替えやナレーションの挿入がスムーズに行えます。キャラクターもスーツ姿の男女、会議室、オフィスシーンなど、実務に寄せた素材が揃っており、現場目線での活用が可能です。
一方で、完全オリジナルのアニメを制作するような柔軟さには限界があるため、「カスタマイズ性」よりも「スピード」と「わかりやすさ」を重視する場面で使われることが多いです。
海外・国内での導入事例
海外では、GoogleやAirbnb、Dellなど名だたる企業がVyondを導入しています。社員研修や社内教育の効率化にVyondを活用し、ナレッジ共有のスピードを格段に上げています。
日本国内でも、大手メーカーやIT企業、教育機関などが導入を進めており、コロナ禍以降は特に非対面コミュニケーションを補完する手段として注目されました。
実際に私たちのクライアントの中にも、営業用資料をVyondで動画化することで「営業先での第一印象が良くなった」「説明がスムーズに通るようになった」という声をいただいています。
なぜ今、ビヨンド動画が選ばれるのか?

動画を作る手段は年々多様化していますが、その中でビヨンド動画が支持されているのには理由があります。特に企業の広報・人事・営業担当者など、限られた時間の中で、成果を出すことが求められる立場の方にとって、Vyondの活用は非常に相性が良いのです。
社内研修・営業資料・SNSなど多用途で活用
ビヨンド動画は、シーンごとにテンプレートやキャラクターが豊富に用意されているため、研修マニュアルや社内通知、商品紹介、採用動画、SNS投稿用の短編動画まで幅広く対応可能です。
例えば、これまでPowerPointで説明していた内容を、ビヨンドで動画に変えることで、視覚的なわかりやすさが格段に向上します。「文字で読ませる」より「動画で見せる」ほうが、理解も記憶も残りやすいというのは、皆さん実感があるのではないでしょうか。
さらに、音声ナレーションやBGMの追加もワンクリック。文字ベースの資料では伝えきれなかった雰囲気やトーンも、動画なら自然に伝わります。
スピード重視の時代にフィットする理由
現代のビジネスは、スピードが命。特にマーケティングや営業活動では、「明日の会議に間に合わせたい」「来週の展示会に使える動画が欲しい」という場面が珍しくありません。
従来の映像制作では、企画・撮影・編集といった工程に数週間から数ヶ月かかることも珍しくありませんでした。その点、ビヨンド動画は、最短1日〜数日で完成させることも可能。編集の手直しもオンライン上で迅速に対応できます。
また、社内のちょっとした変更にも強いのがビヨンドの魅力です。「ナレーションの言い回しを変えたい」「新しいロゴを差し替えたい」といった軽微な修正が、すぐ反映できるため、動画を使い捨てではなく育てるツールとして活用できるのです。
ビヨンド動画のメリット
短納期の案件に向いている
Vyondはクラウド型ツールのため、撮影やスタジオ収録といった工程が不要。素材の準備や編集のやり取りもオンラインで完結するため、「来週の会議に使いたい」「今月中に社内共有したい」といったタイトなスケジュールにも対応しやすいです。
難しい内容を、誰でもわかる表現にできる
堅苦しい説明や技術的な内容でも、アニメーションを通して視覚的に整理できるため、情報がスッと頭に入りやすくなります。実際、Vyondを活用した社内研修や業務マニュアルでは「理解度が上がった」「説明の手間が減った」といった声が多く寄せられています。
ある程度のテンプレートとパーツで手軽に作れる
キャラクター・背景・アニメーション動作などが用意されているため、「ゼロから作る」よりは設計・構成に集中できます。初めて動画に取り組む企業にとっては、入り口として使いやすいツールです。
ビヨンド動画のデメリット
実はコストが抑えきれないこともある
Vyondの商用利用には年間約10万円前後のライセンス料がかかり、数本しか動画を作らない企業にとっては「高くつく」と感じることもあります。加えて、社内で制作を完結させるには、ツールの習熟・構成力・ナレーション収録などのリソースも必要。結果的に、「プロに依頼した方が安く、早く、高品質」になるケースが多いのが実情です。
似た雰囲気になりがちで、独自性に欠ける
テンプレートが充実している反面、誰が作っても「Vyondっぽい」仕上がりになるという課題があります。ブランドイメージや世界観を重視したい場合には、カスタマイズや演出力のある制作会社と連携するのが重要です。弊社では、構成・動き・色・音楽すべてをクライアントごとに調整し、Vyondの枠を超えた表現を行っています。
カスタマイズの自由度に制限がある
3Dアニメーション、カメラワークの細かい演出、完全オリジナルのキャラクター挿入など、After Effectsのような高度な映像表現はVyondでは難しいです。表現の幅に制約があるため、目的やメッセージによっては、実写動画や他のアニメーション手法との併用を検討すべき場面もあります。
自作 vs プロに依頼:どちらが本当にお得?

Vyondのようなツールは、初心者でもある程度の動画が作れるのが魅力です。
そのため「社内で自分たちで作ってしまおうか?」と考える企業も少なくありません。
ですが、実際の現場では「思ったより時間もコストもかかる…」「仕上がりがイマイチ」と感じることも多く、最終的に外注を選ぶケースが多く見られます。
ここでは、自作とプロ依頼、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、どちらが自社にとって最適かを考えてみましょう。
社内制作のメリットと限界
メリット:柔軟に対応できる点は魅力
Vyondは操作が比較的直感的なので、ちょっとしたマニュアル動画や社内用のお知らせなどは、担当者が手早く作ることでフットワークよく対応できる場面もあります。修正も内製で完結できるため、スピード感は出しやすいです。
限界:実はコストも時間もかかる
一見「コストを抑えられる」と思いがちな内製ですが、Vyondの年間ライセンス費(約9万円〜)に加え、制作担当者の人件費、ツール習得の時間、制作工数を加味すると、むしろ割高になるケースも多いです。
さらに、構成力・演出力が不足すると「なんとなく素人っぽい」仕上がりになり、社内で何度も修正を繰り返して結局進まない…という相談もよくあります。
外注のメリット:費用対効果の高さ
本業に集中しながら、しっかり成果が出せる
プロの制作会社に依頼すれば、構成設計・絵コンテ・ナレーション・演出まですべて一括対応。社内でリソースを割く必要がなく、ライセンス費やツール管理の負担も不要です。
特に弊社では、「資料を渡すだけで丸投げOK」というスタイルにも対応しており、手間を最小限にしながら高品質な動画を納品しています。
プロ品質の仕上がりで印象が段違い
プロならではの視点で、動きのテンポ・見せ方・音の入れ方など細部にまでこだわった動画に仕上がるため、視聴者に与える印象が格段に違います。
営業資料、採用動画、IR説明など「見られ方」が問われる動画は、完成度がそのまま会社の信頼度に直結します。
制作会社選びのチェックポイント
外注する場合、「どこに頼むか」が成果に直結します。以下を参考に、信頼できるパートナーを選びましょう。
- Vyondに特化した制作実績があるか?
- ヒアリング力があり、構成提案ができるか?
- 動画の目的に合わせた柔軟な提案ができるか?
- 見積もりが明確で、追加費用の心配がないか?
- 修正対応・納品後のフォロー体制があるか?
- 制作後の運用や活用方法についても相談できるか?
結論
「自作の方が安い」とは一概には言えません。
限られたリソースと時間の中で、質の高い動画を短期間で仕上げたい場合、プロへの依頼はむしろコストパフォーマンスの良い選択肢です。
御社の目的や予算に合わせて、最適な制作プランをご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
当社が手掛けたビヨンド動画事例紹介
ここでは、実際に弊社が手がけたVyond(ビヨンド)動画の制作事例をもとに、どのような課題に対して、どのような動画を制作し、どのような成果につながったのかをご紹介します。
これから動画制作を検討されている皆さまにとって、より具体的なイメージを持っていただければ幸いです。
教育系サービスにおけるアニメーション動画制作実績
商品PR紹介アニメーション広告動画制作実績
最後に
ビヨンド動画は、ただ単に「簡単につくれる動画」ではありません。
伝えたいことを、見る人の目線に立ってわかりやすく伝えるための、非常に強力なツールです。
そして、忙しいビジネスパーソンにとって、「伝えるコスト」を削減し、「伝わる効果」を最大化する手段として、今まさに最適な選択肢だと感じています。
私たちは、単なる制作ではなく、動画を通じて貴社の課題を一緒に解決するパートナーでありたいと考えています。
「まずは1本、社内向けに試してみたい」「短納期でも相談できる?」といったご相談も、どうぞお気軽にお寄せください。
