- 1 イメージ動画とは?心を動かし「選ばれる企業」になる作り方と成功事例【完全版】
- 1.1 1. イメージ動画とは?意味や効果・ブランディング動画との違い
- 1.2 2. 企業がイメージ動画を活用する3つのメリットと導入効果
- 1.3 3. 【活用シーン別】イメージ動画の成功事例5選!採用や営業での活用法
- 1.4 4. イメージ動画制作のデメリットと失敗しないための注意点
- 1.5 5. 成果が出るイメージ動画の作り方!制作の流れ5ステップ
- 1.6 6. イメージ動画の制作費用・料金相場は?事例別の目安
- 1.7 7. 失敗しないイメージ動画制作会社の選び方と発注のポイント
- 1.8 8. 【Q&A】イメージ動画制作に関するよくある質問
- 1.9 まとめ:イメージ動画で、貴社の「隠れた価値」を最強の武器に変える
イメージ動画とは?心を動かし「選ばれる企業」になる作り方と成功事例【完全版】
「自社の魅力が、うまく言葉にできない……」
「採用サイトや営業資料を見ても、なんだか他社と同じに見えてしまう」
そんなもどかしさを感じていませんか?
情報があふれる現代、機能やスペックだけで競合と差別化するのは限界があります。そこで今、多くの企業が注目しているのが「イメージ動画(ブランディング動画)」です。
イメージ動画は、言葉では伝えきれない企業の「温度感」や「想い」を、映像と音で直感的に届けます。それはまるで、見る人の心に直接触れるような体験です。
この記事では、動画マーケティングの最前線に立つプロの視点から、「ただカッコいいだけじゃない、ビジネスの成果につながるイメージ動画」の正体と作り方を徹底解説します。
読み終わる頃には、あなたの会社だけの「物語」をどう映像にするか、ワクワクしたアイデアが浮かんでいるはずです。
💡 この記事でわかること
- イメージ動画の正しい定義と「説明動画」との決定的な違い
- 1分でWebページ3,600ページ分?導入すべき3つのメリット
- 採用・BtoB・サービスなど目的別の成功事例5選と勝因
- 失敗しない制作会社の選び方と具体的な費用相場(松竹梅)
- 成果を最大化する企画・制作の5つのステップ
1. イメージ動画とは?意味や効果・ブランディング動画との違い
まずは、「イメージ動画」という言葉の解像度を上げていきましょう。ここを曖昧にしたまま制作に入ると、高確率で失敗します。
そもそもイメージ動画(ブランディング動画)の定義とは
結論から申し上げます。イメージ動画とは、企業の「人格(パーソナリティ)」や「世界観」を可視化し、視聴者の感情(右脳)に訴えかけて「選ばれる理由」を作るための戦略的ツールです。
なぜ、商品そのものではなく「人格」を伝える必要があるのでしょうか?
それは、商品やサービスの機能・スペックが均質化した現代において、最終的な決定打となるのは「誰から買うか(どんな企業が提供しているか)」だからです。
例えば、私が担当したあるBtoB製造業のクライアント様の事例です。
以前は機械のスペックや動作速度だけを淡々と説明する動画を使用されていましたが、競合との価格競争に巻き込まれていました。
そこで、「職人の真剣な眼差し」や「開発者の苦悩と情熱」といったストーリーに焦点を当てたイメージ動画へと刷新しました。
その結果、単なる問い合わせではなく「御社のモノづくりの姿勢に共感した」という決裁権者からの指名連絡が増加しました。
このように、スペック競争から脱却し、価値観でマッチングさせることこそが、イメージ動画の本質的な定義です。
【動画で深掘り:ブランディングの基礎知識】
「ブランディング」という言葉が少し難しく感じる方へ。なぜ企業に「世界観」が必要なのか、マーケティング視点での解説動画をご用意しました。テキストを読む前の予備知識としてご覧ください。
▼この動画の要点
- ブランディングとは「顧客の頭の中に独自のポジションを築くこと」。
- 機能やメリットだけでなく、企業の「在り方」を伝える重要性。
- 動画は、その「在り方」を視覚・聴覚で直感的に伝えるのに適している。
「説明動画」との違いは「Understanding」か「Feeling」か
よく混同される「説明動画(サービス紹介動画)」との決定的な違いは、ゴールが「納得(Understanding)」にあるか、「好感(Feeling)」にあるかです。
ここを履き違えると、「綺麗な映像だけど何が言いたいか不明」あるいは「説明臭くて最後まで見られない」動画になってしまいます。
それぞれの役割の違いを整理しました。
| 項目 | イメージ動画(ブランディング) | 説明動画(サービス紹介) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 共感・信頼・好感の獲得 | 理解・納得・機能の把握 |
| アプローチ | 情緒的アプローチ (ストーリー、映像美、音楽) | 論理的アプローチ (図解、数値、メリット) |
| ターゲットの脳 | 右脳(直感)に響く | 左脳(思考)に響く |
| 視聴後の態度 | 「この会社、なんか好きだな」 「信頼できそうだな」 | 「なるほど、便利そうだな」 「コスパが良さそうだな」 |
| 尺の目安 | 30秒〜2分(長すぎると飽きる) | 1分〜3分(必要情報を網羅) |
イメージ動画はいわば「映画の予告編」であり、説明動画は「取扱説明書」のようなものです。どちらが優れているかではなく、目的に応じて使い分ける、あるいは組み合わせることが重要です。
なぜ今、イメージ動画が必要なのか?
ビジネスの現場において、論理的な説明(ロジック)を聞いてもらうためには、その前段階にある「直感(エモーション)の壁」を超える必要があるからです。
心理学には「初頭効果」という言葉がありますが、人は出会って数秒の第一印象で相手を評価し、その後の情報の受け取り方を決めると言われています。
これはWeb上の動画でも同様です。
実際に、Webサイトを訪れたユーザーの多くは、ファーストビューの数秒で「自分に関係あるか」「信頼に足る企業か」を無意識に判断しています。
ここでテキストだけの羅列や、質の低いビジュアルを見せてしまうと、どれだけ素晴らしいサービス説明を用意していても、そもそも読んでもらえません。
イメージ動画は、言語情報を超えた圧倒的な情報量で、瞬時に「ここは信頼できるちゃんとした企業だ」というアンカー(錨)を打ち込む役割を果たします。
この「信頼の土台」があって初めて、具体的な商談や採用エントリーへと進んでもらえるのです。
💡 筆者のひとこと
「イメージ動画」と聞くと、なんだか敷居が高そうに感じますよね。でも難しく考える必要はありません。要はビジネスにおける「自己紹介」です。名刺交換の時に「私はこういう機能があります」とスペックだけを語る人より、「私はこういう想いで仕事をしています」と語る人の方が、後々まで記憶に残りませんか?それを映像という強力な武器で行うだけなんです。
2. 企業がイメージ動画を活用する3つのメリットと導入効果
多くの企業がイメージ動画の制作に踏み切る背景には、単なる「流行り」では片付けられない合理的な理由があります。
マーケティングの現場で実際に観測されている、3つの具体的なメリットを解説します。
メリット1:1分間でWebページ3,600ページ分の情報伝達力
イメージ動画は、忙しい決裁者や求職者に対して、短時間で圧倒的な量の情報を脳に届けることができます。
テキストメディアが「読む」という能動的な労力を強いるのに対し、動画は視覚・聴覚を通じて「受動的」に情報をインプットできるからです。言語化しにくい「雰囲気」や「信頼感」といった非言語情報も瞬時に伝達します。
米国の調査会社Forrester ResearchのJames McQuivey博士は「1分間の動画は180万語(Webページ約3,600ページ分)に相当する」という試算を発表しています。
実際に私が支援したIT企業様の事例では、複雑な無形商材のサービス概要をアニメーション動画化したことで、商談時の「サービス理解にかかる時間」が平均15分から3分に短縮されました。
(参照元: Forrester Research, “How Video Will Take Over The World”, James McQuivey)
[テキストのみの場合]
読むのに時間がかかる
誤解が生じやすい
感情が伝わりにくい
➡
[動画の場合]
1分間で文字情報の3,600倍相当!
表情・声のトーン・BGM・動きが
「無意識」に情報を刷り込む
顧客の「読むコスト」を下げ、短時間で深い理解を促す。これがビジネスにおける最大の投資対効果です。
メリット2:機能ではなく「価値」で選ばれる(脱・価格競争)
競合他社との「違い」を明確にし、価格競争に巻き込まれない独自のブランドポジションを確立できます。
機能やスペック、価格はいずれ競合に模倣されます。しかし、その企業が持つ「思想」「歴史」「熱量」といったストーリーは、誰にもコピーできない唯一無二の資産だからです。
ある老舗の部品メーカー様の事例です。当初は「安さと納期」を売りに営業していましたが、競合に埋もれていました。
そこで、「1ミリの妥協も許さない検品体制の執念」をドキュメンタリー風のイメージ動画にしたところ、それを見た大手メーカーの担当者から「御社のモノづくりへの姿勢に感動した」と連絡があり、相見積もりなしでの成約が決まりました。
スペックで比較される「業者」から、想いで選ばれる「パートナー」へと昇華させる力が、イメージ動画にはあります。
メリット3:採用の質的向上とミスマッチによる損失回避
企業のカルチャーに合致した人材だけを引き寄せ、採用後の早期離職リスクを大幅に低減します。
文字だけの求人票で「アットホームな職場」と書かれていても実態は伝わりませんが、動画であればオフィスの空気感や社員の関係性が嘘偽りなく伝わるからです。
採用コストの観点で言えば、1人の早期離職にかかる損失は数百万円とも言われます。
あえて仕事の「リアルな厳しさ」や「泥臭さ」をイメージ動画で見せることで、生半可な気持ちの応募者をフィルタリングし、覚悟を持った人材のエントリー率を高めることが可能です。結果的に、採用単価(CPA)の抑制と定着率向上に直結します。
イメージ動画は、単なるPRだけでなく、優秀な人材を選別する「高性能なフィルター」としても機能するのです。
💡 筆者のひとこと
動画の最大のメリットは「資産性」です。一度しっかりと作り込めば、あなたが寝ている間も、商談中も、Webサイト上で24時間365日、文句ひとつ言わずに企業の魅力をプレゼンし続けてくれます。これって、すごく優秀な営業マンを一人雇うようなものだと思いませんか?
3. 【活用シーン別】イメージ動画の成功事例5選!採用や営業での活用法
「イメージ動画を作りたい」といっても、その活用シーンは多岐にわたります。
ここでは、特に費用対効果が出やすい5つのパターンについて、実際の現場での成功事例を交えて解説します。
【採用・求人】社員の「リアルな日常」を切り取ったドキュメンタリー
採用シーンで今最も効果的なのは、綺麗なモデルを使った演技動画ではなく、社員の苦悩や葛藤も含めた「ドキュメンタリー形式」のイメージ動画です。
現代の求職者は「企業のキラキラした嘘」を見抜くリテラシーを持っています。綺麗なオフィスだけを見せるよりも、仕事の厳しさや、それを乗り越えた時の達成感をリアルに見せる方が、結果として「ここで働きたい」という強い共感を生むからです。
あるシステム開発会社様の事例です。以前は「綺麗なオフィスで談笑する社員」という演出された動画を使っていましたが、エントリー層のミスマッチに悩んでいました。
そこで、納期前の緊迫した会議や、バグ修正に追われるエンジニアの背中など、あえて「泥臭い現場」にスポットを当てた動画に変更しました。
その結果、全体の応募数は横ばいでしたが、「動画を見て覚悟が決まった」という熱量の高い経験者からの応募が急増し、内定承諾率が20%改善しました。
採用におけるイメージ動画の正解は、「美化」ではなく「透明性」にあります。
【BtoB・コーポレート】技術の裏側にある「情熱」を可視化する
無機質になりがちなBtoB企業の紹介では、製品そのものではなく「作り手の情熱」にフォーカスすることで信頼を獲得できます。
競合と製品スペックが似通っている場合、顧客が最終的に買いたいのは「安心感」です。「どんな人が、どんな想いで作っているか」を可視化することが、最大の差別化要因になります。
精密部品メーカー様の事例では、工場の機械音と職人の息遣いだけを構成したASMR風のイメージ動画を制作しました。ナレーションでの説明を一切省き、「1/1000mmを削り出す手元の緊張感」だけを映像美で表現。
これを展示会で流したところ、足を止める来場者が激増し、「技術への執念が伝わってきた」と大手メーカーとの名刺交換数が昨対比1.5倍になりました。
「神は細部に宿る」を映像化すること。これがBtoBブランディングの勝ち筋です。
【BtoC・サービス】商品がある「理想のライフスタイル」を提案
商品の機能説明は最低限にし、それを使ったユーザーが「どんな素敵な未来を手に入れるか(ベネフィット)」を描きます。
人はモノではなく「体験」にお金を払うからです。例えばコーヒーメーカーを売るなら、「抽出機能」ではなく「日曜の朝、家族とゆっくり過ごす豊かな時間」を映像化すべきです。
【SNS・Web背景】言葉不要!3秒で心を掴むショート動画
Webサイトのトップページ背景やSNS広告では、音が出なくても成立する「視覚的インパクト」に特化した動画が有効です。
スマホユーザーのスクロール速度は極めて速く、最初の3秒で興味を引けなければ離脱されるからです。あえて情報を削ぎ落とし、ロゴモーションや象徴的なカットだけでブランドイメージを刷り込みます。
【周年事業】企業の歴史と未来をつなぐストーリーテリング
周年動画は、社外へのアピールだけでなく、社員の帰属意識を高める「インナーブランディング」として絶大な効果を発揮します。
創業時の苦労や、歴代の担当者が繋いできたバトンをドラマチックな映像にすることで、社員自身が「この会社の一員であること」に誇りを持てるようになるからです。
💡 筆者のひとこと
事例を見る時、「こんなカッコいい映像はうちには無理だ」と諦めないでください。見るべきは映像美ではなく「構成(骨組み)」です。「なぜここで社員の笑顔を入れたのか?」「なぜこのBGMを選んだのか?」という“意図”を盗む意識で見ると、自社に応用できるヒントが必ず見つかりますよ。
4. イメージ動画制作のデメリットと失敗しないための注意点
メリットの多いイメージ動画ですが、戦略なしに手を出すと「高いだけで効果がない」という最悪の結果を招きます。
制作に入る前に、プロとして必ず伝えておきたい3つのリスクと回避策をお伝えします。
制作コストと期間が「青天井」になりやすい
イメージ動画は、こだわればこだわるほど費用と時間が膨れ上がる性質があります。予算管理が甘いと、制作途中で資金が尽きるリスクがあります。
サービス紹介動画のように「既存素材」だけで作ることが難しく、ロケーション撮影、モデルの手配、スタジオ代、オリジナルBGM制作など、変動費の要素が多いからです。
失敗事例としてよくあるのが、「テレビCMのような映像を」と意気込んで予算500万円を投じたものの、撮影だけで予算を使い果たし、肝心の広告配信費がゼロになってしまったケースです。
逆に、予算100万円でも「撮影は社内会議室のみ、出演は社員のみ」とリソースを限定し、その分を企画構成費に充てて成功した事例の方が、費用対効果(ROI)は高くなる傾向にあります。
「どこにお金をかけ、どこを節約するか」のメリハリを、企画段階で制作会社と握っておくことが重要です。
「何が言いたいかわからない」雰囲気動画はCVしない
最も多い失敗が、映像は綺麗だけれどメッセージがない「ポエム動画」になってしまうことです。これでは問い合わせ(CV)には繋がりません。
ビジネスにおける動画の目的は「アート作品を作ること」ではなく「視聴者の行動を変えること」だからです。美しい映像はあくまで手段であり、「Who(誰に)」「What(何を)」伝えるかという芯がなければ、視聴者の記憶には残りません。
ある建設会社様が、ドローン空撮だけの壮大なイメージ動画を公開しましたが、問い合わせは月0件でした。
そこで、「災害復旧に駆ける現場監督の想い」というメッセージ(言語情報)をテロップとナレーションで補足したところ、視聴維持率が150%向上し、採用エントリーが増加しました。
映像美に酔わず、必ず「言語化されたコンセプト」を軸に据えてください。
ターゲットの感性との「ズレ」は逆効果になる
制作側の「これカッコいいよね」という主観だけで作ると、本来届けたいターゲット層に不快感を与えるリスクがあります。
例えば、堅実さを求める50代の決裁者に対して、若者向けのテンポが速すぎる編集や派手なエフェクトを使用すると、「信頼できない」「ふざけている」とネガティブに捉えられる可能性があるからです。
BtoB金融サービスの事例では、当初トレンドを意識したYouTuber風のポップな編集を検討していましたが、ターゲット分析の結果「重厚感と安心感」が最優先事項であると判明。
あえてカット割りをゆったりとし、落ち着いたトーンに変更したことで、ターゲット層からの信頼獲得に成功しました。
「流行り」よりも「ターゲットにとっての心地よさ」を優先すべきです。
💡 筆者のひとこと
正直に言います。中途半端にクオリティの低いイメージ動画を作るくらいなら、作らない方がマシです。なぜなら、動画の品質がそのまま「企業の品質」として見られてしまうから。だからこそ、「何のために作るのか」という軸をブラさないことが、失敗しないための唯一の防衛策なんです。
5. 成果が出るイメージ動画の作り方!制作の流れ5ステップ
「動画制作=撮影」と思われがちですが、それは大きな誤解です。
プロの視点から言えば、イメージ動画の成否の8割は、カメラを回す前の「準備(企画)」で決まります。
発注者として「どこに力を入れるべきか」を押さえながら、一般的な制作フロー(1.5〜2ヶ月)を見ていきましょう。
STEP1:【最重要】目的(Why)とターゲット(Who)の言語化
この工程が最も重要です。ここが曖昧なまま進むと、予算をドブに捨てることになります。
「なんとなくカッコいい動画」というオーダーは、ゴールのないマラソンを走らせるようなものだからです。ターゲットが違えば、響く演出もBGMも全く異なります。
【動画で深掘り:ターゲット設定のコツ】
「ターゲットを絞ると客が減るのでは?」という不安をお持ちの方へ。なぜターゲット(ペルソナ)を絞り込むことがブランディングの成功に不可欠なのか、わかりやすく解説している動画です。
▼この動画の要点
- 「20代女性」という広すぎるターゲット設定は、誰にも刺さらない原因になる。
- 「一人のリアルな人物(ペルソナ)」を想像することで、響くメッセージが見えてくる。
- ターゲットの悩みを解決することが、結果的に多くの共感を呼ぶ。
成功する発注シートの例を見てみましょう。
- × 失敗例:「若者向けに、スタイリッシュでバズりそうな動画を作りたい」
- ○ 成功例:「安定志向の強い20代後半のエンジニア(ターゲット)に対し、ベンチャーだが福利厚生や教育体制が整っていること(訴求点)を伝え、エントリーへの不安を払拭したい(目的)」
制作会社に声をかける前に、社内で「誰の感情をどう動かしたいか」を徹底的に言語化してください。
STEP2:構成・企画(What)は「丸投げ」せず「共創」する
構成案は制作会社が作りますが、その材料となる「想い」や「強み」を提供できるのは御社だけです。
制作会社は映像のプロですが、御社の事業のプロではありません。丸投げすると「表面だけ綺麗な、どこかで見たような動画」が出来上がります。
私が担当した案件で特に成果が出たのは、クライアント様から「お客様から頂いた感謝の手紙」や「創業時の走り書きメモ」などの内部資料を共有いただいたケースです。
泥臭い一次情報こそが、オリジナリティのある企画の源泉になります。
STEP3〜4:撮影・編集・修正(How)はプロを信頼する
ここからはプロの技術の見せ所です。発注者は「環境作り」と「チェック」に徹しましょう。
【ポイント】
撮影当日は、社員への事前周知やオフィスの整理整頓など、スムーズな進行のサポートをお願いします。
また、編集後の試写チェックでは「好みの問題(この赤色が嫌い)」ではなく、「STEP1の目的に合致しているか(ターゲットに響くか)」という基準でフィードバックを行うと、修正の迷走を防げます。
STEP5:納品後の「出口戦略」こそが本番
動画は「作って終わり」ではなく、「どう届けるか」まで設計して初めて成果が出ます。
どんなに素晴らしい映像も、見られなければ存在しないのと同じだからです。多くの企業が、YouTubeにアップして満足してしまっています。
1本のイメージ動画を使い倒す「マルチユース展開」を推奨しています。
- Webサイト:トップページのメインビジュアルとして埋め込む
- 営業活動:商談冒頭のアイスブレイクとしてタブレットで見せる
- オフィス:受付のデジタルサイネージで流し、来客者の信頼を得る
- 広告:15秒のダイジェスト版に再編集し、SNS広告で配信する
制作会社を選ぶ際は、この「納品後の活用プラン」まで提案してくれるパートナーを選ぶのが成功の鍵です。
💡 筆者のひとこと
動画制作で一番大変なのは、実は「撮影」ではなく、その前の「企画」です。「誰に」「何を」伝えるか。ここさえ決まれば、あとはプロが魔法をかけてくれます。皆さんはぜひ、STEP1の「想いの言語化」に全力を注いでください。そこから先は私たちの出番です。
6. イメージ動画の制作費用・料金相場は?事例別の目安
「動画制作費はピンキリ」とよく言われますが、発注側としては稟議を通すための具体的な目安が必要です。
プロの視点から言えば、費用を決める最大の要因は「人件費(関わるスタッフの数と拘束時間)」です。
ここでは、予算規模ごとに「何ができて、何ができないか」を、実際の見積もり項目をイメージしながら解説します。
| プラン | 費用目安 | クオリティ・特徴 | 推奨される用途 |
|---|---|---|---|
| ライト | 10〜30万円 | 素材活用・アニメーション 撮影なし、既存素材を編集 | SNS広告、簡単な事業紹介 |
| スタンダード | 30〜100万円 | 実写撮影あり(1日) プロの機材・照明・編集 | 採用動画、会社紹介(Web用) ※最も選ばれています |
| プレミアム | 100万円〜 | シネマ品質 モデル起用、オリジナル楽曲、高度CG | TVCM、周年記念、 大規模ブランディング |
【10〜30万円】撮影なし・素材活用(ライトプラン)
新たに撮影を行わず、手持ちの写真や動画素材を編集技術だけで魅力的に仕上げるプランです。
撮影クルー(カメラマン、照明、音声など)の人件費がかからないため、大幅にコストを抑えられます。ただし、素材の画質が悪いと全体のクオリティも下がってしまう点には注意が必要です。
「創業祭のイベントで撮りためた写真」や「社員がスマホで撮った動画」を約20万円で再編集した事例があります。
プロがBGMを選定し、モーショングラフィックス(動きのある文字や図形)を加えるだけで、バラバラだった素材が「ひとつのストーリー」として生まれ変わり、SNS広告で高い反応率を出しました。
「予算はないが、とりあえず動画を始めたい」というスモールスタートに最適です。
【30〜100万円】実写撮影あり・標準品質(スタンダードプラン)
多くの企業が選択するボリュームゾーンです。「しっかりした企業」としての信頼感を担保するなら、最低でもこのラインを見積もっておくべきです。
プロの撮影チーム(2〜3名)が現場に入り、照明や音声を本格的にセッティングするからです。特に「インタビュー音声のクリアさ」や「肌の色の美しさ」は、スマホ撮影とは一線を画すプロの領域です。
一般的な採用動画の事例(約80万円)です。
ディレクターによる企画構成、1日のオフィス撮影、インタビュー撮影、編集までをパッケージ化。「社員の表情」や「職場の空気感」を歪みなく伝えることができるため、Webサイトのメインコンテンツとして数年は使い続けられる品質になります。
コストとクオリティのバランスが最も良く、採用や会社紹介で失敗したくない場合の最適解です。
【100万円〜】シネマ品質・大規模制作(プレミアムプラン)
TVCMレベルの映像美や、オリジナル楽曲、キャストの起用など、「こだわり」をすべて詰め込めるプランです。
映像のクオリティだけでなく、スタジオセットの設営や、プロのナレーター、ヘアメイクなど、関わるプロフェッショナルの数が増えるためです。企業の「格」を示すブランディングにおいて、妥協は許されません。
周年記念動画の事例(約300万円)では、工場の歴史を再現するために再現ドラマを撮影し、ドローンによる空撮も実施しました。
完成した動画は式典で涙を流す社員が続出するほどの感動を呼び、「次の100年もこの会社で頑張りたい」というインナーブランディング(社員の動機づけ)において、金額以上の資産価値を生み出しました。
「ここぞ」という勝負のタイミングや、圧倒的な競合優位性を作りたい場合に投資すべきプランです。
💡 筆者のひとこと
費用については「安ければ良い」ものではありません。例えば採用動画に100万円かけても、それで優秀な人材が1人採用できれば、紹介会社に支払う手数料(年収の35%など)と比べてすぐに元が取れます。「コスト」ではなく「投資」として捉えると、適正な予算感が見えてきますよ。
7. 失敗しないイメージ動画制作会社の選び方と発注のポイント
制作会社選びは、結婚相手選びに似ています。どんなにハイスペック(技術力が高い)でも、価値観が合わなければ良い関係は築けません。
数多ある制作会社の中から、御社にとっての「ベストパートナー」を見極めるための3つの基準を提示します。
「ビジネス視点」を持っているか?(映像美 vs 課題解決)
「どんなカメラを使いますか?」ではなく「その動画でどの数値を改善したいですか?」と聞いてくれる会社を選びましょう。
映像クリエイターの中には「作品作り」を優先し、ビジネスの成果(CVや採用数)を軽視する人も少なからず存在するからです。しかし、企業が投資する以上、求められるのは「自己表現」ではなく「課題解決」です。
私が過去にご相談を受けた案件で、他社の提案が「最新のシネマカメラを使った4K映像」だったのに対し、弊社は「スマホ視聴を前提とした縦型動画と、LPへの埋め込み戦略」を提案したことがありました。
結果、前者は予算オーバーで却下され、弊社の案が採用されました。その後、その動画経由での資料請求率は導入前の1.8倍を記録しました。機材のスペックよりも「マーケティングの全体像」が見えているかが重要です。
「映像のプロ」であると同時に「マーケティングのパートナー」になり得るかを確認してください。
ヒアリング力・提案力はあるか?(御用聞き vs 提案型)
御社の要望をそのまま聞く「イエスマン」ではなく、「それなら、こうした方がもっと伝わりますよ」とプロの視点で逆提案してくれる会社が正解です。
発注者自身も、自社の強みや魅力を客観的に把握できていないことが多いからです。隠れた価値を掘り起こす「編集力」こそが、制作会社の最大の付加価値です。
ある物流企業様の採用動画の事例です。当初は「アットホームさ」を売りにしたいという要望でしたが、ヒアリングを重ねる中で、社員たちが誇りを持っていたのは「震災時にも物流を止めなかった使命感」だと判明しました。
そこを軸に構成をガラリと変える提案をしたところ、社長から「うちの会社をそこまで深く理解してくれたのは初めてだ」と即決いただき、完成した動画は業界内でも大きな話題になりました。
初回打ち合わせで、御社の言葉の裏にある「本質」を汲み取ろうとする姿勢があるかを見てください。
制作後の運用サポートはあるか?(作りっぱなし vs 伴走型)
納品をゴールにせず、その後の「広告運用」や「効果検証(ABテスト)」まで伴走してくれる会社を選びましょう。
Webマーケティングの世界では、一度公開して終わりではなく、データを見ながらサムネイルや冒頭のカットを微調整することで、成果が数倍変わることがあるからです。
実際に動画広告の運用サポートを行った際、冒頭の5秒を「問いかけ型」から「結論型」に差し替えただけで、クリック単価(CPC)が150円から80円に改善した事例があります。
編集ソフトを持っていない発注者側ではこうした微修正が難しいため、修正対応のフットワークが軽い会社かどうかも重要な選定基準です。
「動画を作って終わり」にする会社は、今の時代、責任を果たしているとは言えません。
💡 筆者のひとこと
制作会社選びは「お見合い」に似ています。実績も大事ですが、「この担当者なら本音で話せるか?」「私たちの熱量を共有してくれるか?」という相性が一番大切。まずは一度話してみて、ワクワクできる相手かどうかを確かめてみてください。
8. 【Q&A】イメージ動画制作に関するよくある質問
Q1. 制作期間はどれくらいかかりますか?
A. 一般的には**1.5ヶ月〜2ヶ月程度**です。企画・構成に2〜3週間、撮影に1日、編集に2〜3週間が目安です。お急ぎの場合は特急対応が可能な場合もあるのでご相談ください。
Q2. 台本や構成案がまだ何もないのですが、相談できますか?
A. もちろんです! むしろ、企画段階から相談いただいた方が、目的とズレのない動画が作れます。「なんとなくこんなイメージ」というフワッとした状態でも構いません。
Q3. 社員が顔出しNGなのですが、イメージ動画は作れますか?
A. 可能です。 手元のみの撮影や、後ろ姿、またはアニメーションやモーショングラフィックスを活用して、世界観を表現する手法はたくさんあります。
Q4. 撮影なしで、手持ちの写真や素材だけで作ることは可能ですか?
A. はい、可能です。 既存の素材にBGMやナレーション、テロップを加えることで、魅力的な動画に生まれ変わらせることができます。コストを抑えたい場合にもおすすめです。
Q5. 完成した動画はYouTube以外にも使えますか?
A. 基本的にはWebサイト、SNS、展示会、商談などご自由にお使いいただけます。 ※ただし、BGMのライセンスや出演モデルの契約によっては制限がある場合もあるので、制作時に確認が必要です。
💡 筆者のひとこと
「こんなこと聞いたら素人だと思われるかな…」なんて心配は無用です。私たちは動画のプロですが、御社の事業のプロではありません。お互いの知識を交換し合うことが、良い動画作りへの第一歩です。どんな些細な疑問でも、投げかけてもらえると嬉しいです。
まとめ:イメージ動画で、貴社の「隠れた価値」を最強の武器に変える
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本記事では、イメージ動画が単なる「おしゃれな飾り」ではなく、ビジネスの成約率や採用効率を底上げする「実益ある投資」であることを解説してきました。
改めて、成果を出すための重要ポイントを振り返ります。
- 「スペック」ではなく「ストーリー」を売る:
機能や条件は比較されますが、企業の「想い」や「熱量」は比較されません。動画で唯一無二のポジションを築きましょう。 - 「直感」の壁を超える:
論理的な説明を聞いてもらうためには、まず「なんとなく良さそう(信頼感)」という感情の土台が必要です。動画はその最強のツールです。 - 「戦略」なき映像美は無意味:
ただ綺麗なだけの動画は自己満足です。「誰に」「どう行動してほしいか」という設計図がないまま撮影に入ってはいけません。
しかし、頭では理解していても「自社の魅力を客観的に見つけ出し、言語化する」のは、内部の人間だけでは非常に困難です。
「伝えたいことは山ほどあるのに、どう整理すればいいかわからない」と悩んでいるうちに、競合他社に先を越されてしまうケースも少なくありません。
だからこそ、私たち「カプセルメディア」を頼ってください。
■ カプセルメディアが約束すること
私たちは、ただ依頼された通りにカメラを回すだけの制作会社ではありません。
経営者様や現場の方々の泥臭い想いを丁寧にヒアリングし、「成果(CV)」から逆算したクリエイティブへと翻訳するパートナーです。
- 「言葉にしにくい自社の魅力」を、プロの視点で言語化・映像化します。
- 予算の大小に関わらず、最も効果が出る「一点突破」の企画を提案します。
- 作って終わりではなく、その後の活用まで伴走し、「選ばれる企業」になるまでサポートします。
「まだ具体的な企画が決まっていない」「ふんわりしたイメージしかない」という状態でも大歓迎です。
むしろ、企画が固まる前の段階からご相談いただくことで、より無駄のない、本質的なご提案が可能になります。
あなたの会社が持つ「隠れた価値」を、世の中に解き放つお手伝いをさせてください。
まずは、あなたの「叶えたい未来」について、雑談ベースでお話ししませんか?









