コラム

企業VPとは?PV・CMとの違いや制作費用の相場まで徹底解説【初心者向け】

「来年の採用活動で、会社紹介のビデオを作ってほしい」
「営業で使う商品紹介の動画を用意して」

上司からいきなりそんなことを言われて、「えっ、VP(ブイピー)って何?」「CMやプロモーションビデオと何が違うの?」と困っていませんか?

動画を作るのは、決してお安い買い物ではありません。「なんとなくカッコいい動画」を作ったけれど、結局誰にも見てもらえなかった……なんて失敗は絶対に避けたいですよね。

この記事では、初めて動画担当になったあなたのために、「企業VPの正体」から「費用の相場」「失敗しない作り方」まで、教科書レベルで徹底的にやさしく解説します。

これを読み終わる頃には、あなたは「動画博士」として、自信を持ってプロジェクトを進められるようになっているはずです!

目次

1. 企業VP(ビデオパッケージ)ってどういう意味?

企業VPとは、「Video Package(ビデオパッケージ)」の略です。
ひとことで言うと、「特定の人たちに向けて、会社の魅力や商品の仕組みをじっくり説明するための映像」のことです。

テレビCMとの違いは「誰に見せるか」

テレビCMは、お茶の間にいる「たくさんの人」に向けて、「この商品を知って!」と広くアピールするものです。

一方で企業VPは、「その情報が必要な特定の人」に見てもらうことを目的にしています。

  • 営業先のお客様(商品を詳しく知りたい人)
  • 就職活動中の学生さん(どんな会社か知りたい人)
  • 株主や投資家の方(会社の将来性を知りたい人)
  • 社内の従業員(新しいルールを勉強したい人)

CMが「クラス全員への放送」だとしたら、VPは「特定の相手への手紙」のようなイメージですね。

💡 筆者のひとこと
私も最初は「VP」と聞いて「副社長(Vice President)のこと?」と勘違いしていました(笑)。業界用語っぽいですが、要は「会社の説明ビデオ」のことです。難しく考えなくて大丈夫ですよ!

2. ごっちゃになりやすい「PV」「CM」との違い

「動画を作る」という点では同じですが、プロの世界では目的によって呼び方を使い分けています。ここを整理しておくと、制作会社との打ち合わせがスムーズになりますよ。

種類正式名称主な目的ターゲット動画の長さ
VPVideo Package理解・教育・説明特定の層
(顧客、求職者)
3分〜10分
(しっかり説明)
PVPromotion Video好きになってもらう見込み客全般1分〜3分
(飽きさせない)
CMCommercial Message名前を知ってもらう不特定多数
(マス層)
15秒・30秒
(一瞬で勝負)
表1:企業VP・PV・CMの違い比較表

覚え方のコツ

  • PV(プロモーションビデオ):カッコいい音楽や映像で「わあ、素敵!」と思わせるのが得意(雰囲気重視)。
  • VP(ビデオパッケージ):ナレーションや図解を使って「なるほど、そういうことか」と納得させるのが得意(中身重視)。

💡 筆者のひとこと
最近は「説明もしつつ、カッコよく見せたい」という欲張りな動画も増えているので、境界線はあいまいでOK。「うちは中身をしっかり伝えたいからVP寄りだな」くらいの感覚で大丈夫です。

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3. 企業VPを作るとこんないいことがある(メリット)

なぜ今、たくさんの企業が動画を作りたがるのでしょうか?上司を説得するときに使える「3つのメリット」を紹介します。

①短時間で難しい話をカンタンに伝えられる

アメリカの調査会社Forrester Researchの研究によると、「1分間の動画は、Webページ3,600ページ分の情報量と同じ(180万語分)」だと言われています。
目に見えないサービスや、複雑な機械の仕組みなど、言葉だけで説明するのが難しいことでも、映像なら一発で伝わります。

媒体情報量記憶への残りやすさ向いていること
テキスト(文字)少ない読む努力が必要細かい契約内容など
静止画(写真)普通パッと見で伝わる見た目、形
動画(VP)非常に多い感情に残りやすい雰囲気、ストーリー、手順
表2:媒体別の特徴比較

【参考事例:目に見えないサービスの説明】
言葉だけだと難しいITの仕組みも、アニメーションならスルスル頭に入ってきます。

Braze株式会社|サービス紹介動画(アニメーションを用いた分かりやすい解説例)

②誰が説明しても「100点満点」が出せる

営業マンによって、説明が上手だったり下手だったりすることはありませんか?
完璧なVP動画があれば、iPadで見せるだけで、新入社員でもベテランと同じクオリティで商品の魅力を伝えられます。これを「属人化(ぞくじんか)の解消」と言います。

③一度作れば「資産」として使い回せる

チラシは配ったら終わりですが、動画は一度作れば、Webサイト、YouTube、展示会、商談など、24時間365日文句も言わずに働き続けてくれる優秀な営業マンになってくれます。

💡 筆者のひとこと
営業さんから「あの動画のおかげでお客さんの反応が良くなったよ!」と感謝される瞬間が、担当者として一番うれしい瞬間です。動画は現場を助けるツールなんです。

4. 【目的別】企業VPにはどんな種類があるの?

一口に「企業VP」といっても、目的によって中身は全然違います。代表的な4つのパターンを見てみましょう。

種類目的・ゴール主な内容
1. 営業・販促支援「買いたい!」と思わせる製品デモ、導入事例、ショールーム紹介
2. 採用活動「入社したい!」と思わせる社員インタビュー、オフィスツアー
3. 広報・ブランディング「信頼できる会社だ」と思わせる企業理念、創業ヒストリー、CSR活動
4. 社内研修・マニュアル仕事を効率よく覚えさせる業務手順、安全講習、社長メッセージ
表3:目的別 企業VPの種類と活用内容

営業・販促支援(サービス紹介動画)

カタログの写真だけでは伝わらない「使用感」や「空間の広さ」などをリアルに伝えます。

【参考事例:ショールーム紹介動画】
「行ってみないと分からない」現地の雰囲気を動画で体験させることで、お店に来てもらうきっかけを作ります。

株式会社WAKUWAKU様|ショールーム紹介動画(実写による空間紹介)

採用活動(リクルート用動画)

文字だけの求人票では伝わらない「社員の仲の良さ」や「オフィスの空気感」を伝え、入社後の「思っていたのと違う!」というミスマッチを防ぎます。

【参考事例:社員インタビュー動画】
実際に働く人の生の声を聞くと、自分がそこで働くイメージが湧きますよね。

アンリツ株式会社|Youtube広告用 採用動画(働く人の顔が見える構成)

広報・ブランディング(会社紹介動画)

創業の歴史や、「社会をどう良くしたいか」というビジョンをドラマチックに紹介します。会社の受付や、記念式典で流されることが多いです。

【参考事例:会社紹介動画】
まるで映画のような重厚感のある演出で、「しっかりした会社だな」という信頼感を与えています。

アマノ株式会社様|会社紹介動画(企業の歴史とビジョンを表現)

社内研修・教育マニュアル動画

工場の安全確認や、接客のマナーなど。紙のマニュアルを読むより動画を見たほうが覚えやすいため、教育担当者の負担がぐっと減ります。

💡 筆者のひとこと
最近特に増えているのは「採用動画」です。今の学生さんはYouTubeやTikTok世代なので、文字だけの会社案内は見てもらえないことも多いんです…。動画の力は偉大です。

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5. 企業VPの制作費用・相場は?予算別の内容を徹底解説

【結論】
企業VP制作の一般的な相場は、「50万円〜150万円」の範囲になることが多いです。

【理由】
なぜ金額にこれほど幅があるのかというと、動画のクオリティは「関わるスタッフの人数」「撮影機材のグレード」によって大きく変動するからです。プロのカメラマン、照明、音声、編集者など、多くの専門家がチームで動くほど、クオリティも費用も上がります。

【具体例】
予算によって「できること」の違いを一覧表にまとめました。自社の予算感と照らし合わせてみてください。

プラン・価格帯何をしてくれるの?どんな時に使う?
【〜50万円】
低予算・ライト
・今ある写真をつなぎ合わせる
・簡単なアニメーション
・撮影はしない(または半日)
Web広告
SNS用動画
簡単なサイネージ
【50〜150万円】
標準・スタンダード
・プロのカメラマンが撮影(1日)
・インタビューを撮る
・プロのナレーターや音楽が入る
会社紹介
リクルート動画
営業ツール

(一番多いのはこれ!)
【200万円〜】
高品質・こだわり
・役者さんを使う
・スタジオで大掛かりな撮影
・ドローンや高度なCGを使う
周年記念動画
テレビCMレベルの品質
大型ビジョン用
表4:企業VP制作費用の相場一覧

【まとめ】
「高い!」と感じるかもしれませんが、安さだけで選んで質の低い動画を作ってしまうと、企業のブランドイメージを損なうリスクがあります。
「とにかく安く作る」のではなく、「目的に合った適正な予算を組む」ことが、結果的にコストパフォーマンスを高めるコツです。

💡 筆者のひとこと
「50万円〜150万円」のゾーンが一番一般的です。安すぎると品質が悪くなって結局使われなくなることもあるので、「安物買いの銭失い」にならないよう注意が必要です。予算は「投資」と考えましょう!

6. 失敗しないVP制作の3ステップ

ただ制作会社に「いい感じに作ってください」と丸投げするのは一番ダメなパターンです。良い動画を作るには、準備が命です。

STEP1:誰に・どうしてほしいかを決める

ターゲット(見る人)を具体的にイメージしましょう。

  • × なんとなく幅広い人に見てもらいたい → ◯ 来春卒業予定の理系の学生に見てもらいたい
  • × 会社を知ってもらいたい → ◯ 説明会への申し込みボタンを押してもらいたい

STEP2:どこで流すかを決める

動画を見る場所(出口)によって、作り方が変わります。

  • スマホで見るなら:文字を大きくしないと読めない
  • 展示会で流すなら:周りがうるさいから、音なしでも伝わるようにする

STEP3:制作会社は「理解力」で選ぶ

映像がキレイなのはプロなら当たり前。それ以上に、「御社の課題を解決するには、こんな動画がいいですよ」と提案してくれる会社を選びましょう。

💡 筆者のひとこと
制作会社との打ち合わせは「お医者さんへの相談」と同じです。「お腹が痛い」と言えば薬をくれますが、「どこがどう痛いか」を詳しく伝えないと正しい治療ができません。自社の悩みをしっかり伝えましょう。

7. ここだけは注意!VP制作のデメリット

メリットの多い企業VPですが、導入前に必ず知っておくべき「2つのデメリット」があります。ここを理解しておかないと、後で困ることになります。

① 完成後の「情報の修正」が難しい

【理由】
Webサイトやパンフレットなら文字をササッと直せますが、動画は映像と音が複雑に重なり合っているため、後から一部分だけを修正するのが技術的に難しく、コストもかさむからです。

【具体例】
例えば、動画に出演している社員さんが退職してしまったり、商品の価格が変わったりした場合、そのシーンをまるごとカットするか、最悪の場合は再撮影が必要になり、追加の費用が発生してしまいます。

【対策】
長く使い続けるために、「変更される可能性がある数字(価格や人数)はテロップ(文字)だけで入れる」などの工夫を事前にしておくことが、賢い作り方です。

② 完成までに「時間」がかかる

【理由】
動画制作は「企画構成→撮影→編集→試写・修正」と多くの工程を踏むため、物理的に時間がかかるからです。

【具体例】
一般的に、企画スタートから納品までは「2〜3ヶ月」かかります。「来週の展示会で使いたいから大至急で作って!」と言っても、クオリティを維持したまま間に合わせるのはほぼ不可能です。

【対策】
動画を使いたい日が決まっているなら、そこから逆算して「最低でも3ヶ月前」には制作会社に相談を始めましょう。早めの行動が成功のカギです。

💡 筆者のひとこと
「せっかくだから社長のインタビューも入れよう!」「あの部署も紹介しよう!」と盛り込みすぎると、尺が伸びて視聴者が飽きてしまいます。「何を伝えないか(捨てるか)」を決めるのも大事な勇気です。

8. よくある質問(Q&A)

初めて動画を作る人が抱きがちな疑問に、一問一答でお答えします!

Q1. iPhoneで撮影して自作してもいいですか?

A. 社内用ならOKですが、社外用ならプロに頼むのが無難です。
最近のスマホは画質が良いですが、「手ブレ」や「音声のノイズ(雑音)」で素人感が出てしまいます。会社のブランドイメージを下げないためにも、お客様に見せる動画はプロへの依頼をおすすめします。

Q2. 制作期間はどれくらい見ておけばいいですか?

A. 余裕を持って「3ヶ月」見ておきましょう。
「打ち合わせ・企画(1ヶ月)」+「撮影・編集(1ヶ月)」+「修正・確認(1ヶ月)」くらいのペース配分が一般的です。

Q3. シナリオ(台本)は自分たちで書かないとダメですか?

A. いいえ、箇条書きのメモで大丈夫です!
「伝えたいこと」を箇条書きにして渡せば、プロの構成作家がきちんとした台本に仕上げてくれます。むしろ、プロに任せたほうが視聴者を飽きさせない構成になります。

Q4. 「実写」と「アニメーション」どっちがいいの?

A. 目的によります。
「職場の雰囲気や信頼感」を伝えたいなら実写。「目に見えないサービスや仕組み」を分かりやすく伝えたいならアニメーションが向いています。

Q5. 好きなアーティストの曲を使ってもいいですか?

A. 基本的にはNGです(著作権の問題)。
有名な曲を企業動画で使うには、数百万円〜数千万円の許可料がかかることがあります。通常は「著作権フリー」の業務用BGMや、オリジナルで制作した曲を使用します。

💡 筆者のひとこと
特にQ5の「音楽」はトラブルになりやすいので要注意!勝手に使うと法的な問題になります。制作会社には必ず「BGMの権利処理もお願いします」と一言添えておくと安心ですよ。

9. まとめ:動画はあなたの代わりに「熱意」を伝え続けてくれる

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後に、改めてお伝えしたいことがあります。

企業VPは、単なる「説明ツール」ではありません。
あなたの代わりに、雨の日も風の日も、24時間365日休むことなく、自社の魅力や商品の価値を「100点満点の熱量」で伝え続けてくれる、最強のビジネスパートナーです。

初めての制作は、分からないことだらけで不安かもしれません。「失敗したらどうしよう」と足がすくむこともあるでしょう。
でも、大丈夫です。この記事で学んだ「誰に・何を・どう伝えるか」という基本さえ外さなければ、大きく失敗することはありません。

良い動画が完成したとき、それは営業担当者を助け、採用担当者を喜ばせ、会社全体を前に進める大きな力になります。
そのプロジェクトの舵取り役であるあなたは、会社の未来を作る重要なキーマンなのです。

まずは肩の力を抜いて、「誰に見せたいか」を紙に書き出すところから始めてみてください。
あなたの一歩が、素晴らしい動画を生み出すきっかけになることを心から応援しています!

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企業VPの制作について少しでもご興味があれば、まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者
内藤昌和(カプセルメディア代表)
内藤昌和(カプセルメディア代表)
カプセルメディア代表。年間100本以上のアニメーション動画制作・コンテンツ制作を行なっているアニメーション動画制作の専門家。主に企業向けのアニメーション動画広告やSNS動画も得意としており、上場企業から中小・スタートアップ企業まで、幅広い業界の動画提供している。