コラム

広報動画の活用で企業ブランディングを強化!制作ポイントを徹底解説!

目次

広報動画とは?定義と目的をわかりやすく解説

広報動画とは、企業や団体が自社の活動・理念・取り組みなどを広く世の中に伝えることを目的として制作される動画のことです。単に商品やサービスの宣伝を行うのではなく、ブランドの信頼性や社会的な意義、企業の姿勢などを視覚的に表現する手段として活用されます。

特に近年は、YouTubeやSNSといった動画プラットフォームの普及により、一般の方々へ直接情報を届けやすくなりました。これにより、広報動画は「企業の顔」としての役割をより強く担うようになってきています。

目的は様々ですが、たとえば以下のようなケースが代表的です。

  • 新しい事業の取り組みや社会貢献活動を知ってもらう
  • 企業理念やビジョンを共有する
  • 社内外のステークホルダーに向けたメッセージ発信

広報動画は、信頼構築やブランド価値の向上を図るうえで非常に有効な手段といえるでしょう。

広報動画の基本的な役割

広報動画には、大きく分けて次の3つの役割があります。

1.情報発信の強化

文章や写真だけでは伝えきれない企業の雰囲気やリアルな取り組みを、動画を通じて直感的に伝えることができます。ストーリー性を持たせることで視聴者の記憶にも残りやすく、情報浸透のスピードも速くなります。

2.共感・信頼の醸成

社員のインタビューや現場の様子など、企業の素顔を映し出すことで、視聴者との距離が縮まり、信頼を得やすくなります。特に採用広報やCSR活動など、共感が重要な場面では大きな効果を発揮します。

3.ブランドイメージの確立

広報動画は、企業の価値観や姿勢を視覚的に表現できる貴重なツールです。ナレーションのトーンや映像のテイスト次第で、柔らかい印象からプロフェッショナルな印象まで自在にコントロールできます。

PR動画・企業紹介動画との違い

「広報動画」「PR動画」「企業紹介動画」は混同されがちですが、それぞれに異なる目的と特徴があります。

種類目的内容の特徴
広報動画信頼性や社会的意義の発信企業理念・CSR活動・ビジョンなど
PR動画イメージ向上・話題づくり商品・イベントなどの告知、キャンペーン向け
企業紹介動画会社全体の紹介沿革、事業内容、拠点紹介、数字的実績など

広報動画は、企業そのものの姿勢や考え方を深く伝えるものです。一方、PR動画や企業紹介動画は、より具体的な目的や対象に向けて情報を整理・簡潔に伝えるという違いがあります。

広報動画が注目される理由とは?

ここ数年で広報動画が企業広報の中心的な存在となったのには、いくつかの明確な背景があります。単なる流行ではなく、「伝えるべきことを、確実に伝える手段」として、多くの企業がその効果を実感しているのです。

1.SNSや動画プラットフォームの拡大

X(旧Twitter)やInstagram、YouTube、TikTokといった動画コンテンツ主体のプラットフォームが一般化し、テキストよりも「動画の方が伝わりやすい」と感じるユーザーが増えています。広報活動の中心が紙やWEB記事から動画へとシフトしてきたのは、ごく自然な流れといえるでしょう。

また、SNS上でシェアされることで「拡散力」が高まるのも、広報動画が重宝される理由のひとつです。

2.採用活動・IR活動との連携が容易に

広報動画は、採用候補者や株主・投資家など、多様なステークホルダーに対して一貫したメッセージを伝えることが可能です。たとえば、企業理念や職場の雰囲気、SDGsへの取り組みなどを動画で見せることで、「この会社に関わってみたい」と思わせるきっかけになります。

とくに若年層の求職者は、動画で情報収集する傾向が強く、「社風が伝わる動画」が選ばれる企業の条件になりつつあります。

3.コーポレートブランディングの強化

企業のブランドは、単なるロゴやスローガンではなく、「どう見られたいか」「どう記憶されたいか」といった総合的な印象によって形づくられます。広報動画は、映像・音・ストーリーのすべてを活かして企業の個性を立体的に表現できるため、ブランド形成において非常に効果的です。

例えば、静かな映像と誠実なナレーションで「堅実で信頼できる会社」という印象を与えたり、明るくテンポのよい演出で「若さと挑戦」を感じさせたりと、ブランドイメージの演出がしやすいのです。

広報動画の主な活用シーン

広報動画は用途が広く、一度制作すれば多方面での活用が可能です。代表的な活用シーンをいくつかご紹介します。

1.自社Webサイトや採用ページへの掲載

「会社案内」のページや「採用情報」ページに動画を掲載することで、文章だけでは伝わりにくい雰囲気や価値観を視覚的に補完できます。滞在時間や離脱率の改善にもつながりやすい施策です。

2.展示会・イベント・セミナーでの放映

ブースでのループ上映や、プレゼン冒頭での導入映像として使うことで、短時間で企業のことを印象づけることができます。印象的な映像は、その後の商談の話題作りにもつながります。

3.SNSやYouTubeでの配信

定期的にSNSで広報動画を発信することで、フォロワーや潜在層に企業の存在感をアピールできます。ブランドの人格を伝える手段として、動画はとても有効です。

4.社内報・イントラネットでの情報共有

社内の結束を強めるためにも、広報動画は活躍します。たとえば、社長メッセージや新規事業の紹介動画などを通じて、ビジョンの共有を図ることができます。

広報動画のメリット・効果

広報活動において「伝えたいことがうまく伝わらない」という悩みを持つ企業は少なくありません。そんな中で、視覚と聴覚を同時に使ってメッセージを届けられる「広報動画」は、他の手段では得られない大きな効果を発揮します。ここでは、広報動画の代表的なメリット・効果を具体的に解説します。

1.情報伝達力が圧倒的に高い

動画は文字や画像に比べて、はるかに多くの情報を短時間で伝えることができます。企業の雰囲気、働く人の表情、製品やサービスの魅力など、目で見て感じることができるため、視聴者の理解度が高まります。

たとえば、企業理念を文章で説明すると数百文字必要な内容も、1分間の動画で直感的に伝えることができます。言葉にしづらい「空気感」や「情熱」まで届けられるのは、動画ならではの強みです。

2.企業への信頼感や親近感を高められる

広報動画は、企業の人間味や誠実さを伝えるのに最適なツールです。社員インタビューや現場の様子、代表者のメッセージなどを盛り込むことで、「この会社は顔が見える」「本音で話している」と感じてもらいやすくなります。

とくに採用活動やCSR発信など、共感をベースにしたコミュニケーションでは、動画を通じた表現が非常に効果的です。

3.社内外のあらゆる層に届けやすい

広報動画は、視聴者のリテラシーや属性に左右されにくいという利点があります。年齢や職業、専門知識の有無にかかわらず、誰でも直感的に内容を理解できるため、社員・顧客・株主・地域住民など、多様なステークホルダーに対して有効に機能します。

さらに字幕をつけることで、音声が聞こえない環境でも伝わりやすくなり、バリアフリー対応としても評価されやすい点もポイントです。

4.長期的な資産として活用できる

一度制作した広報動画は、長期間にわたって何度も使用できます。たとえば、Webサイトに掲載するだけでなく、展示会や採用イベント、社内説明会、SNS配信など、さまざまなシーンで再利用が可能です。

内容を見直せばバージョンアップやシリーズ化もできるため、継続的にブランドメッセージを発信する動画資産としても機能します。

5.広告や広報の成果が見えやすい

動画は配信後の視聴回数や視聴時間、離脱ポイントなどのデータを可視化しやすいため、効果測定がしやすいのも利点です。数字をもとに改善を重ねることで、より効果的な広報戦略に育てていくことができます。

たとえば、YouTubeやSNSのアナリティクスを活用すれば、「どの部分で視聴が止まったか」「どの内容が一番見られているか」といった分析が可能になります。

広報動画を制作する際のポイント

広報動画は、企業の顔ともなる重要なコンテンツです。ただ見栄えのいい映像を作るだけでは、狙った効果は得られません。伝えたいメッセージを明確にし、視聴者に「何を感じてほしいか」を軸にした設計が求められます。

ここでは、実際に広報動画を制作する際に押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。

1.目的とターゲットを明確にする

最も大切なのは、「なぜこの動画を作るのか?」という目的を明確にすることです。たとえば:

  • 採用活動で自社の魅力を伝えたいのか
  • CSRの取り組みを社会に知らせたいのか
  • ブランドイメージを刷新したいのか

目的が変われば、伝えるべき内容や演出方法も大きく変わってきます。

あわせて、誰に届けたいのか(ターゲット)も明確にしましょう。新卒学生、取引先、地元住民、株主など、視聴者によって適切なトーンや内容は異なります。

2.ストーリー性を意識する

広報動画は感情に訴えることが鍵です。事実や数字を並べるだけではなく、視聴者が感動したり共感したりできるようなストーリー性を意識すると、印象に残りやすくなります。

たとえば:

  • 創業当時からの想いやエピソードを語る
  • 現場で働く社員の声を交える
  • 社会課題への取り組みを追ったドキュメンタリー形式にする

「ドラマ性」や「リアルな声」が入るだけで、企業に対する親しみや信頼がぐっと増します。

3.映像のトーンをブランディングに合わせる

広報動画は、企業イメージに直結する重要なツールです。映像の色味・BGM・ナレーション・テンポ感など、全体のトーンを企業ブランドに合わせることが大切です。

たとえば:

  • 落ち着いたトーン→信頼・安定・歴史ある企業
  • 明るくテンポの良い映像→若さ・挑戦・柔軟性
  • シンプルで洗練された構成→スマート・先進的・グローバル志向

視覚と聴覚から感じる空気感こそが、ブランド価値を印象付ける最大の要素です。

4.字幕・ナレーションで伝わりやすく工夫する

広報動画は「どこで視聴されるか」も重要です。音を出せない環境(通勤電車・オフィスなど)で見られることも想定し、字幕を入れるのが基本です。

また、専門用語が多い業界の場合は、ナレーションやテロップを使って、視聴者が理解しやすいように補足説明を入れるのも効果的です。

5.動画公開後の運用も考えておく

制作だけで終わらせず、「どのように動画を届け、活用するか」まで計画に入れることが大切です。

  • WebサイトやSNSに掲載する
  • YouTube公式チャンネルを活用する
  • メールマガジンに組み込む
  • 展示会や社内イベントで上映する

また、視聴数や離脱ポイントなどの分析を行い、次回の改善やシリーズ化に活かすことで、継続的な広報活動につながります。

カプセルメディアによる広報動画の制作事例

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広報動画で企業価値を伝えるために大切なこと

広報動画は、単なる「映像コンテンツ」ではなく、企業の思いや魅力を、視聴者の心に深く届けるための重要なコミュニケーションツールです。
社会とのつながり方が多様化する今だからこそ、文字や写真では伝えきれない企業の本質を動画で見せる価値が、ますます高まっています。

そして、広報動画の力を最大限に活かすためには、「誰に」「何を」「どのように伝えるのか」を丁寧に設計し、戦略的に発信していくことが求められます。
単に「かっこいい動画」ではなく、「伝わる動画」を目指すことが、企業ブランドの信頼性や共感につながっていきます。

広報動画の制作をお考えなら、カプセルメディアへ

カプセルメディアでは、企業の広報目的や課題に合わせた戦略的な動画制作を得意としています。
ヒアリングから企画、撮影、編集、運用サポートまでワンストップで対応し、企業の魅力やストーリーを丁寧に映像化します。

「初めて広報動画を作るので、何から始めればいいかわからない」
「採用やブランディングにも活用できる動画を作りたい」
そんなご相談も大歓迎です。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
一緒に、伝わる広報をかたちにしましょう。

この記事の監修者
内藤昌和(カプセルメディア代表)
内藤昌和(カプセルメディア代表)
カプセルメディア代表。年間100本以上のアニメーション動画制作・コンテンツ制作を行なっているアニメーション動画制作の専門家。主に企業向けのアニメーション動画広告やSNS動画も得意としており、上場企業から中小・スタートアップ企業まで、幅広い業界の動画提供している。