コラム

【決定版】ダイジェスト動画の作り方完全ガイド|構成・編集から外注判断までプロが解説

「せっかく開催した1時間のウェビナー、アーカイブ動画の再生数が伸びない……」
「イベントの様子を撮影したけれど、長すぎて誰も最後まで見てくれない」

企業のWeb担当者様であれば、一度はこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか?

現代のユーザーは「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視します。どんなに有益な内容でも、長尺というだけで敬遠されてしまうのが現実です。そこで有効なのが、要点を凝縮した「ダイジェスト動画」です。

ダイジェスト動画の作り方完全ガイド

しかし、ただ短く切ればいいわけではありません。意味の通じない継ぎ接ぎ動画は、かえってブランドイメージを損なうリスクすらあります。

本記事では、年間数多くの企業動画を手掛ける現役ディレクターが、「最後まで見られるダイジェスト動画」の作成手順と、プロだけが知っている「構成の極意」を包み隠さず解説します。

自作でコストを抑えるべきか、プロに頼んでクオリティを優先すべきか。その判断基準も明確になりますので、ぜひ最後までご覧ください。

💡この記事でわかること

  • ダイジェスト動画を作成するメリットと具体的な活用シーン
  • 視聴維持率を2倍にする「構成」の3つの鉄則
  • 初心者でも迷わない!作成手順の5ステップ
  • スマホ・PC別のおすすめ編集ソフトと商用利用の注意点
  • 失敗しない「自作 vs 外注」の判断基準と費用相場
目次

ダイジェスト動画を作成するメリットと3つの活用シーン

まず結論からお伝えします。ダイジェスト動画は、企業のHDDに眠っている長尺動画を「稼ぐ営業ツール」に変えるための最も効果的な手段です。

なぜなら、現代のビジネスパーソンや消費者は「タイムパフォーマンス(タイパ)」を極端に重視しており、中身が有益かどうかわからない長い動画に、いきなり貴重な時間を使おうとはしないからです。

実際に、TikTokやYouTubeショートなどの「短尺動画市場」の急成長が示す通り、現代人は「短時間で要点が得られるコンテンツ」を求めています。つまり、本編への入り口としてダイジェスト動画を用意することが、動画マーケティング成功の絶対条件となっているのです。

メリット:視聴者の時間を奪わず、信頼と関心を獲得できる

ダイジェスト動画の最大のメリットは、「離脱を防ぎながら、本編への期待値を最大化できること」にあります。

人間の集中力は年々短くなっており、最初の数秒で「自分に関係ない」と判断されれば即座にブラウザを閉じられてしまいます。しかし、ダイジェスト動画で「この動画を見ると、あなたの課題がどう解決するか(ベネフィット)」を先に提示すれば、視聴者は安心して本編へ進むことができます。

以下の動画では、動画活用がもたらす「記憶定着」や「購買意欲」への効果が科学的に解説されています。これを見ると、なぜ短い動画が人の心を動かすのかがよく分かります。

動画マーケティングのメリット(認知、記憶、購買意欲の向上)について解説されています。

長尺動画とダイジェスト動画は、役割が全く異なります。それぞれの特徴を整理しました。

項目長尺動画(フルバージョン)ダイジェスト動画
役割深い理解を促す「教科書」興味を引く「チラシ・予告編」
視聴者の心理「時間がある時に見よう」(後回し)「1分なら見てみよう」(即視聴)
最後まで見られる確率徐々に下がる(離脱が多い)最後まで見られやすい(完走率が高い)
ビジネス上のゴールファン化、教育、信頼構築認知拡大、クリック誘導、拡散
表1:長尺動画とダイジェスト動画の役割比較

ビジネスでの具体的な活用事例(成功パターン)3選

では、具体的にどのような場面でダイジェスト動画が成果を上げているのでしょうか。多くの企業が実践している「鉄板の活用パターン」を3つご紹介します。

1. ウェビナー・セミナー動画の要約(リード獲得)

【課題】 60分のセミナー動画を公開しても、再生数が伸びず、問い合わせにつながらない。
【解決策】 セミナーの「最も重要なノウハウ」だけを抽出した3分動画を作成し、SNSやメルマガで配信します。
【効果】 「続きを知りたい方はこちら」と本編や資料請求へ誘導することで、見込み客(リード)の獲得数が劇的に向上します。

2. 採用動画・社員インタビュー(エントリー促進)

【課題】 求職者が採用サイトの長文を読んでくれない。会社のリアルな雰囲気が伝わらない。
【解決策】 社員の笑顔、働いている風景、オフィスの様子を音楽に乗せてテンポよく見せます。
【効果】 「楽しそう」「働きやすそう」という空気感が直感的に伝わり、エントリーへの心理的ハードルを下げることができます。

3. 展示会・イベントのレポート(次回の集客)

【課題】 イベント終了後、当日の熱量が社外に伝わらず、一過性の施策で終わってしまう。
【解決策】 多くの来場者で賑わう様子や、ブースでの商談風景をダイジェストにまとめます。
【効果】 「盛り上がっている企業」というブランディングになり、次回のイベント集客や、営業時の信頼性向上につながります。

このように、ダイジェスト動画は単に「動画を短くする作業」ではなく、「目的に合わせて情報を再編集し、新たな価値を生み出す施策」なのです。

💡筆者のひとこと
ダイジェスト動画の唯一の弱点は、短すぎて文脈が抜け落ち、「誤解」を生む可能性があることです。だからこそ、ただ切るだけでなく「テロップで補足する」「構成を整える」といったプロの技術が重要になるんですよ!

【準備編】ダイジェスト動画を作成するための「構成」3つのコツ

多くの人がいきなり編集ソフトを開いてしまいますが、それは間違いです。プロは作業時間の8割を「構成(設計図作り)」に費やします。

なぜなら、動画編集とは「素材を並べる作業」ではなく、「情報を取捨選択してストーリーを組み立てる作業」だからです。設計図のない家が建たないのと同様に、構成のない動画は誰の心にも残りません。

ここでは、視聴維持率を劇的に高めるための構成の鉄則を3つ、論理的に解説します。

「構成の考え方がわからない」という方は、まずこちらの動画をご覧ください。プロがどのように情報を整理し、引き算の思考で構成を組んでいるかが具体的に理解できます。

プロの「構成」の作り方講座。いらない部分を削ぎ落とす考え方が学べます。

コツ①:ターゲットとゴール(CTA)を最初に言語化する

動画を作る前に、まず「誰に(ターゲット)」見てほしいのか、そして見終わった後に「どうしてほしいのか(ゴール)」を明確に決めてください。

ターゲットとゴールが曖昧なままだと、どのシーンを残すべきかの判断基準(カット基準)がブレてしまうからです。「あれもこれも」と情報を詰め込んだ結果、誰にも刺さらない「総花的で退屈な動画」になってしまいます。

例えば、同じ商品紹介動画でも、目的によって構成はこれだけ変わります。

目的ターゲット構成のポイント
認知拡大自社を知らない潜在層インパクト重視。冒頭で驚きや共感を与え、「何これ?」と思わせる。
リード獲得課題を持っている顕在層解決策重視。具体的なノウハウや事例の一部を見せ、「続き(資料)」へ誘導する。
採用・ブランディング求職者・ファン世界観重視。社員の笑顔やオフィスの空気を、テンポの良いBGMに乗せて感覚的に伝える。
表2:目的別の構成ポイント

このように、「なんとなく良い動画」を目指すのではなく、「30代の担当者に、資料請求ボタンを押させる」といった具体的な行動目標(CTA)を設定しましょう。

コツ②:時系列を無視し、「一番の山場」を冒頭に持ってくる

動画は「起承転結」ではなく、「結(クライマックス)」から始めてください。一番盛り上がっているシーンや、結論となる重要なメッセージを冒頭3秒に配置します。

現代は「アテンション・エコノミー(関心の奪い合い)」の時代です。視聴者は最初の数秒で「この動画は自分にとって有益か」を判断します。セミナー動画などでやりがちな「時候の挨拶」や「登壇者紹介」から始めると、本題に入る前に離脱されてしまうリスクが極めて高いのです。

映画の予告編を思い出してください。いきなり爆発シーンや、主人公の衝撃的なセリフから始まりませんか?あれと同じ手法です。
ビジネス動画であれば、「実は〇〇の常識は間違いでした」といった意外な事実や、参加者が頷いている熱量の高いシーンを最初に持ってきましょう。

SNSで成果を出すためには、この「冒頭3秒」の演出が全てです。以下の動画では、TikTokなどの成功事例を元に、視聴者の指を止めるための「フック(つかみ)」の作り方が解説されています。

「冒頭3秒」でバズらせるための演出事例。SNS向け動画作成のヒントになります。

結論として、時系列は無視してOKです。「美味しいところ」を先に見せて、視聴者の興味をフック(釣り上げる)ことが大切です。

コツ③:映像より先にBGMを決め、音のリズムに合わせてカットする

映像をつないでからBGMを乗せるのではなく、「決めたBGMのリズムに合わせて映像を切る」のがプロの鉄則です。

人間は視覚情報よりも聴覚情報(リズム)のズレに敏感です。どんなに綺麗な映像でも、音楽と切り替わりのタイミングが合っていないと、生理的な不快感や「素人っぽさ」を感じさせてしまうからです。逆に、リズムが完璧に合っていれば、それだけでプロのようなクオリティに見えます。

具体的には、ドラムの「ドン!」という音や、曲の盛り上がりに合わせて画面を切り替えます。
また、音声品質も重要です。BGMが大きすぎて話し声が聞こえない動画は論外です。BGMの音量を調整し、声をクリアに届けることは、視聴者への最低限のマナーであり信頼感に直結します。

BGMは単なる「背景音楽」ではありません。動画のテンポと感情を支配する「演出の要」です。ターゲットに合わせた選曲を心がけましょう。

💡筆者のひとこと
私は構成を考えるとき、パソコンを使わず「付箋(ふせん)」を使います。使いたいシーンを付箋に書いて並べ替えると、パズルみたいで分かりやすいですよ!

【実践編】ダイジェスト動画の作り方・作成手順5ステップ

ここからは、実際にプロの現場で行われている編集フローを、5つのステップに分解して解説します。すべての工程において「視聴者ファースト」を貫くことが成功への近道です。

ステップ1:素材選びとカット(粗編集)

まずは「迷ったら捨てる」を徹底し、素材を極限まで削ぎ落としてください。

「せっかくだからもったいない」とあれもこれも詰め込むと、メッセージがぼやけてしまい、結局「何が言いたかった動画なのか」が伝わらなくなるからです。視聴者の記憶に残るのは、鋭く尖った1つのメッセージだけです。

例えば60分のセミナー動画なら、ダイジェストに使用するのは全体のわずか5%(3分)程度です。「冒頭の挨拶」「長い自己紹介」「本題から逸れた余談」は全カット。「一番重要なノウハウ」と「参加者が驚いている表情」のシーンだけに絞り込みます。

素材を減らすことは、手抜きではありません。動画の純度を高めるための最も重要な工程です。

ステップ2:並べ替え(ストーリーラインの構築)

次に、選んだ素材を時系列順に並べるのではなく、「視聴者の感情が動く順番」で再構成してください。

ビジネス動画の目的は「記録」ではなく「行動喚起(CTA)」だからです。ただ事実を並べるだけでは視聴者は飽きてしまいます。飽きさせないリズムと、続きが見たくなるストーリーが必要です。

ビジネス動画で効果的な「鉄板の構成」は以下の通りです。

  • 1. フック(問題提起):「実はその常識、間違いです」と冒頭で常識を覆し、興味を引く。
  • 2. ボディ(解決策・証拠):なぜ間違いなのか、実際の映像やデータ(証拠)を見せる。
  • 3. オファー(未来の提示):「このサービスを使えば解決します」と、視聴後のメリットを提示して締める。

「時系列」という固定観念を捨て、視聴者の心を掴んで離さない「構成の型」に素材を当てはめましょう。

ステップ3:テロップとトランジション(場面転換)

演出は「シンプル」に徹し、過剰なエフェクトは避けてください。

派手な回転やズームなどのトランジション(場面切り替え効果)を多用すると、動画が安っぽく見え、企業の信頼性を損なうからです。また、テロップは「読む」ものではなく「見る」ものです。パッと見で内容が入ってこない文字は、視聴者にストレスを与えます。

場面転換は、基本の「カット(瞬時に切り替え)」か「ディゾルブ(じわっと切り替え)」のみで十分です。
テロップはスマホ視聴を前提に、画面の横幅8割を使うくらいの大きさで配置し、1画面に表示する文字数は13文字以内を目安にしましょう。

編集技術を見せつけるのではなく、情報をストレスなく届けることに集中しましょう。

ステップ4:音の調整(整音・BGM・SE)

映像美よりも「音のクリアさ」に命をかけてください。

映像が多少粗くても内容は伝わりますが、音声が聞き取りにくい動画は、生理的な不快感を与え、即座に離脱されるからです。「音が悪い=質の低い動画」と判断されてしまいます。

BGMが大きすぎて話し声が聞こえないのは論外です。話し声がある箇所ではBGMの音量を自動で下げる「オーディオダッキング」機能を使いましょう。
また、重要なキーワードが出る瞬間に「ピン!」「ドン!」というSE(効果音)を入れるだけで、情報の伝達率は格段に上がります。

「音」は動画のクオリティを決定づける最重要要素です。必ずイヤホンをしてノイズがないか確認してください。

ステップ5:書き出しとスマホ確認

編集が終わったら、必ず「自分のスマートフォン」でプレビュー確認を行ってください。

動画の視聴環境の8割以上はスマホだからです。PCの大きなモニターで編集していると、スマホの小さな画面での見え方を見落としがちです。

「PCでは綺麗に見えていたテロップが、スマホでは小さすぎて読めない」「BGMがスマホのスピーカーだとキンキンうるさく感じる」といった失敗はよくあります。

ユーザーと同じ環境で最終チェックを行い、細部を微調整して完成です。ここまでやって初めて「見られる動画」になります。

💡筆者のひとこと
テロップを入れる作業は地味で大変ですが、ここをサボると「音が出せない環境(電車内など)」で見ている人に伝わりません。AIの自動字幕機能を使うと楽ですよ!

ダイジェスト動画作成におすすめのソフト・編集アプリ【スマホ/PC】

ツール選びで最も重要なのは、「今のスキル」で選ぶのではなく、「最終的な運用目的」に合わせて選ぶことです。ここでは企業が導入すべきツールを、目的別に厳選してご紹介します。

ソフト名難易度コスト特徴
CapCut / VLLO易しい無料〜スマホで完結。自動字幕が便利だが、商用利用(ビジネス利用)のルールに注意。
Premiere Pro難しい月額制プロも使う標準ソフト。何でもできるが覚えるのが大変。
AI自動生成ツール易しい色々長い動画を一瞬で短くしてくれる。細かい演出は苦手。
表3:動画編集ツールの比較

スマホで手軽に:CapCut(キャップカット)

SNS(TikTok, Instagramリール)での拡散を狙うなら、スマホアプリの「CapCut」が最短ルートです。ただし、商用利用規約には細心の注意を払ってください。

PCソフトに比べて直感的に操作でき、流行りのエフェクトやBGMが最初から搭載されているため、編集経験ゼロでも「それっぽい動画」が即座に作れるからです。しかし、アプリ内の音楽やフォントには「個人利用限定」のものが多く含まれており、知らずに企業アカウントで使うと著作権侵害になるリスクがあります。

「自動キャプション機能」を使えば、話している言葉をAIが一瞬でテロップ化してくれます。これはPCソフト顔負けの精度です。
一方で、ビジネス利用の際は必ず「CapCut for Business」という商用利用可能なプランや素材を確認する必要があります。以下の動画では、そのライセンス周りの注意点が詳しく解説されています。

商用利用可能な「CapCut for Business」の機能と注意点について。

「手軽さ」は最強ですが、「権利リスク」の管理が必須です。社内のコンプライアンス担当者に確認してから導入しましょう。

パソコンで本格的に:Adobe Premiere Pro(プレミアプロ)

企業の公式動画として資産化し、将来的に内製化や外注連携を考えるなら、迷わず「Adobe Premiere Pro」を導入してください。

世界中の映像制作の現場で「業界標準」として使われているからです。機能の豊富さはもちろんですが、最大のメリットは「互換性」です。例えば、社内で作ったプロジェクトファイルをそのまま制作会社に渡して修正してもらったり、YouTubeにある膨大なチュートリアル動画を見て学習できたりと、長期的に見て運用の幅が圧倒的に広いからです。

長尺動画の編集において、Premiere Proの「文字起こしベースの編集」や「ラベル(色分け)機能」は強力な武器になります。長い動画から必要なシーンだけを色分けして抽出する作業などは、スマホアプリでは到底できない効率的なワークフローです。

【Premiere Pro】ラベル機能を使って効率よくダイジェスト編集を行う時短テクニック。

学習コストはかかりますが、企業のブランドを守るクオリティと安全性を担保するなら、これ一択です。

AI自動生成ツールの現状と活用法

AIツールは「完成品を作る魔法の杖」ではなく、「下書き(粗編集)を作るアシスタント」として活用するのが正解です。

最新のAIは長時間の動画から「重要そうな箇所」を抜き出すことは得意ですが、文脈の細かいニュアンスや、人の心を動かす「間(ま)」の演出までは理解できないからです。AIに任せきりにすると、意味は通じるけれど感情が動かない、機械的な動画になりがちです。

「Vrew」などのAIツールを使って、60分の動画から文字起こしと不要な「えー、あー」の削除(ケバ取り)までを自動化します。その後の「どこを強調するか」「どのBGMで盛り上げるか」といった演出部分は、人間がPremiere Proなどで仕上げるというハイブリッドな使い方が、現時点での最適解です。

「AI+人間」の分業体制を作ることで、クオリティを維持したまま作業時間を半分以下に短縮できます。

💡筆者のひとこと
最初は無料ソフトから始めてOKです!でも「もっとこだわりたい」「会社のロゴを動かしたい」と思ったら、Premiere Proへの乗り換え時です。プロへの依頼時も、共通言語としてPremiere Proを知っているとスムーズですよ。

ダイジェスト動画は自作?外注?作成費用の相場と判断基準

「動画は自分たちで作るべきか、プロに頼むべきか?」
これは多くの企業が直面する悩みですが、正解は「動画の利用目的」によって明確に分かれます。ここを間違えると、「時間をかけたのに成果が出ない」あるいは「無駄なコストを払ってしまった」という失敗に繋がります。

自作 vs 外注の判断基準:損益分岐点はどこにある?

判断基準はシンプルです。「スピードとコスト削減」を優先するなら自作、「クオリティと成果(CV)」を優先するなら外注を選んでください。

自作は外注費がかかりませんが、社員の学習コストと制作時間(人件費)がかかります。一方、外注は費用が発生しますが、プロの技術による「ブランド力の向上」と「マーケティング成果」が期待できるからです。

以下の表を参考に、作りたい動画がどちらに当てはまるか確認してみてください。

判断基準自作(インハウス)に向くケース外注(プロ依頼)に向くケース
主な用途社内共有、SNSのストーリーズ、簡単な活動報告採用動画、営業資料、HP掲載、広告運用
優先順位「今日出したい」(スピード重視)「確実に伝えたい」(品質重視)
リスククオリティが低くても許される企業のブランドイメージを損なうと致命的
予算感0円〜(ソフト代のみ)5万円〜30万円
表4:自作と外注の判断マトリクス

全ての動画を外注する必要はありません。しかし、「企業の顔」となる動画(採用や営業用)で素人感が出てしまうと、機会損失は計り知れません。そこは投資すべきポイントです。

外注費用の相場:安ければ良いわけではない理由

外注先を選ぶ際は、金額だけで決めず「提案力」と「管理コスト」を含めて比較検討してください。

動画制作の相場はピンキリです。安さだけで選ぶと、「指示出しに時間がかかって逆に忙しくなった」「修正対応が悪く、納期に間に合わなかった」というトラブルが頻発するからです。

依頼先ごとの特徴と適正価格を整理しました。

依頼先費用相場特徴とメリット・デメリット
クラウドソーシング
(個人のフリーランス)
5,000円〜3万円【メリット】圧倒的に安い。
【デメリット】品質にバラつきがある。進行管理や構成指示は自社で行う必要があるため、発注者の負担が大きい。
動画制作会社
(プロのチーム)
5万円〜30万円【メリット】企画・構成から丸投げできる。マーケティング視点での提案があり、品質が担保される。
【デメリット】費用がかかる。
表5:依頼先別の費用と特徴

動画編集やコンサルの「適正価格」について、業界の裏側も含めて解説している以下の動画も参考になります。見積もりを見る目が養われます。

YouTube動画編集やコンサルの適正な料金相場について。個人のフリーランスと制作会社の違いも分かります。

「10万円は高い」と感じるかもしれませんが、慣れない社員が業務時間を使って20時間(時給換算で約5〜6万円相当+機会損失)かけて作るコストと比較してみてください。
プロに頼んでクオリティの高い動画ができ、それが24時間365日営業し続けてくれるなら、外注の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良い(投資対効果が高い)ケースは多々あります。

💡筆者のひとこと
業者選びの最大のコツは、単に「言われた通りに作ります」という作業者(オペレーター)ではなく、「御社の課題なら、こうした方がもっと見られますよ」と提案してくれるパートナーを選ぶことです。成功の確率はそこで決まります。

作成事例:構成の工夫で成果が変わったダイジェスト動画の成功例

  • 改善前: ただ短く切っただけの動画。→ 平均40秒で見るのをやめてしまう。
  • 改善後: 冒頭に「参加者の驚きの声」を持ってきて、テンポの良いBGMに変更。
  • 結果: 平均3分以上見てもらえるようになり、資料請求が1.5倍に増えた。

ダイジェスト動画作成に関するよくある質問

ここまでの内容で、読者の方からよくいただく質問をまとめました。

Q1. 好きなアーティストの曲をBGMに使ってもいいですか?

A. 基本的にNGです。
著作権侵害になり、動画が削除されたり、最悪の場合は訴えられる可能性があります。必ず「著作権フリー(商用利用OK)」と明記されている音楽素材サイトの曲を使いましょう。「Audiostock(オーディオストック)」などが有名です。

Q2. 動画の長さは何分くらいがベストですか?

A. 載せる場所によります。
・Twitter(X)やInstagram、TikTok → 15秒〜60秒(サクサク見る場所だから)
・YouTubeやWebサイト → 3分程度(じっくり見る場所だから)
これを目安にしてみてください。

Q3. サムネイル画像は必要ですか?

A. 絶対に必要です!
動画の中身よりも、クリックしてもらえるかどうかは「サムネイル画像」で決まります。動画内の良いシーンを切り抜いて、大きく文字を入れるだけでも効果があります。

Q4. 重い動画データを外注先に送るにはどうすればいいですか?

A. ファイル転送サービスを使いましょう。
メールには添付できません。「GigaFile便(ギガファイル便)」などの無料転送サービスを使うか、Googleドライブなどのクラウドにアップロードして、そのリンクを共有するのが一般的です。

Q5. ダイジェスト動画はSEO(検索順位)に効果がありますか?

A. 間接的に効果があります。
動画を見るために訪問者がページに長く滞在すると、Googleから「役に立つページだ」と評価されやすくなります。その結果、検索順位アップが期待できます。


まとめ:質の高いダイジェスト動画を作成してビジネス成果につなげよう

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ダイジェスト動画の作り方完全ガイド

この記事の重要なポイントをもう一度振り返りましょう。

  1. 「短くする」だけではダメ:ただの要約ではなく、相手の心を動かす「構成」が命です。
  2. 最初の3秒で勝負が決まる:忙しい現代人に見てもらうためには、冒頭のインパクトが不可欠です。
  3. 手段を使い分ける:SNS用は「自作」でスピード重視、ここぞという営業用は「外注」でクオリティ重視。

動画編集は、慣れるまでは時間がかかり、孤独な作業になりがちです。しかし、完成した動画がお客様の心を動かし、問い合わせに繋がった時の喜びはひとしおです。
まずはスマホアプリで、簡単なカット編集から始めてみてください。その小さな一歩が、貴社の動画マーケティングを大きく変えるきっかけになるはずです。

もし、実際に手を動かしてみて「やっぱりプロの構成力が必要だ」「社内のリソースだけでは限界がある」と感じたなら、それは次のステップに進む合図です。
無理をして中途半端な動画を作るよりも、プロとタッグを組んで「確実に成果が出る動画」を作る方が、結果的にコストパフォーマンスが良いことも多々あります。

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この記事の監修者
内藤昌和(カプセルメディア代表)
内藤昌和(カプセルメディア代表)
カプセルメディア代表。年間100本以上のアニメーション動画制作・コンテンツ制作を行なっているアニメーション動画制作の専門家。主に企業向けのアニメーション動画広告やSNS動画も得意としており、上場企業から中小・スタートアップ企業まで、幅広い業界の動画提供している。

参照データ・参考元

  • 動画マーケティング市場規模調査(サイバーエージェント, 2023)
  • ソーシャルメディアマーケティングにおける動画活用の実態調査(MMD研究所)
  • CapCut利用規約(商用利用に関する条項)