コラム

【決定版】周年記念動画の事例10選!メリット・活用シーンから失敗しない制作フローまで

目次

周年記念動画の活用シーンとメリット完全版|失敗しない制作フロー

創立記念や周年イベントの動画制作プロジェクト、任されたものの「何から始めればいいかわからない」「どんな動画なら社内で評価されるのか不安」と悩んでいませんか?
周年記念動画は、単なる過去の振り返りではありません。企業の「これまでの信頼」と「これからのビジョン」を可視化し、社員や顧客の心を動かす強力なツールです。

本記事では、数多くの企業動画を手掛けてきたプロの視点で、トレンドを押さえた成功事例具体的な活用シーン、そして制作におけるメリットをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、上司や経営層を一発で納得させる企画のヒントが見つかり、プロジェクトを成功へと導くための道筋が明確になります。

💡この記事でわかること

  • 周年記念動画を作る3つのメリット(採用・営業・ブランディング)
  • 式典だけじゃない!効果を最大化する5つの活用シーン
  • 【事例10選】トレンドを押さえた動画スタイルと構成パターン
  • 失敗を防ぐための制作スケジュールと準備リスト
  • 費用対効果を高めるためのプロの活用アドバイス

周年記念動画を制作するメリットとは?事例で見る社内外への高い投資対効果

周年記念動画の制作は、単なるイベント演出の枠を超え、企業の経営課題を解決する重要な施策となります。ここでは、具体的な導入メリットを「対外」「対内」「採用」の3つの視点から解説します。

▼【図解1】周年記念動画の導入効果まとめ

対象メリット(効果)ゴール
対外(顧客・株主)企業の歴史と信頼性の可視化ブランディング強化・信頼獲得
対内(社員・家族)創業の想い・ビジョンの共有エンゲージメント向上・離職率低下
採用(求職者)カルチャーと将来性の伝達ミスマッチ防止・母集団形成

1. ブランディング強化:信頼の証を可視化し、顧客・株主のファン化を促進

周年記念動画は、企業の信頼性を直感的に伝え、ステークホルダーとの関係を強固にする最強の「営業支援ツール」になります。
テキストだけの沿革とは異なり、映像と音声は視聴者の感情に強く訴えかけ、「歴史の重み」や「培ってきた技術力」をわずか数分で追体験させる力があるからです。「長く続いている」という事実は、BtoB取引において何よりの安心材料となります。

ある創業50年の製造業様の事例では、幾多の経営危機を乗り越え技術開発を行ってきた歴史をドラマチックな動画にまとめました。これを営業担当が商談の冒頭で見せるようにしたところ、新規取引先から「御社の底力がわかった」「安心して任せられる」と評価され、商談成約率が向上しました。動画が「信頼の証」として機能した好例です。

2. インナーブランディング:創業のDNAを共有し、組織のエンゲージメントを向上

社員の帰属意識(エンゲージメント)を高め、組織の一体感醸成や離職率低下に直結します。
日々の業務では見えにくい「創業者の想い」や「先輩社員たちの苦労」をストーリーとして知ることで、社員の中に自社への理解と誇りが生まれるからです。特に、リモートワークや拠点拡大で希薄になりがちな組織の絆を再確認するのに、動画は最適です。

実際に私が担当した案件でも、周年式典での試写会で、若手社員が涙を流し「この会社で働けてよかった」「先輩たちが繋いできたバトンを守りたい」と感想を漏らすシーンに何度も立ち会いました。言葉だけでは伝わらない熱量を共有できる点は、動画ならではのメリットと言えます。

3. 採用活動への活用:テキストでは伝わらない「社風」を伝え、ミスマッチを防止

採用サイトや説明会で活用することで、母集団形成だけでなく、入社後の定着率向上(ミスマッチ防止)に大きく寄与します。
求職者が最も知りたいのは、条件面だけでなく「職場のリアルな雰囲気」や「働く人の熱量」です。周年動画で企業のDNAやビジョンを見せることで、それに共感する人材を効率的に惹きつけることができます。

あるIT企業様では、周年動画を再編集して採用サイトのトップに掲載しました。その結果、エントリー数が増加しただけでなく、面接時に「動画を見て、ビジョンに深く共感しました」と語る学生が増え、内定辞退率の改善にも繋がりました。一度作れば数年使える採用資産としても、コストパフォーマンスは非常に高いです。

💡筆者のひとこと
実は、周年動画制作の隠れたメリットとして「社長や経営層が、改めて自社の言語化に向き合う良い機会になる」という点があります。動画制作のインタビューを通じて経営陣の思考が整理され、その熱量がそのまま映像に乗る。それが社員に伝播したとき、組織は一気に強くなります。


周年記念動画の活用シーン5選!式典だけではない効果的な使い道

「周年動画は式典で一度流して終わり」と考えていませんか? それは大きな機会損失です。ここでは、制作した動画を資産として使い倒し、投資対効果(ROI)を最大化させるための5つの活用シーンを紹介します。

▼【図解2】動画の活用シーンとターゲット

活用シーンターゲット狙い
周年式典全社員・招待客感動の共有、一体感の醸成
Webサイト新規顧客・投資家信頼性の証明、SEO対策
会社説明会学生・求職者興味喚起、志望度向上
営業・商談見込み顧客アイスブレイク、信頼獲得
サイネージ来客・社員ビジョンの刷り込み

1. 周年式典・パーティー:会場の一体感を生み、感動を最大化する演出

式典のオープニングやエンディングで活用することで、参加者の感情を揺さぶり、イベントの成功率を劇的に高めます。
式典は「空気作り」が命です。オープニングで歴史の重みを伝えて背筋を伸ばしたり、エンディングで社員の笑顔を繋いで「明日も頑張ろう」という前向きな気持ちで締めくくったりするのに、動画ほど適したツールはありません。

実際に私が演出に関わった事例では、オープニング動画の直後に社長が登場する構成にしたことで、会場の拍手の熱量が段違いに上がりました。スクリーンサイズや音響環境に合わせた調整も重要なので、制作段階から「当日の上映環境」を共有しておくのが成功のコツです。

2. Webサイト掲載:24時間365日働く「最強の広報担当」として活用

コーポレートサイトや採用サイトに掲載することで、企業の信頼性を常時発信し、サイト滞在時間の向上(SEO効果)も期待できます。
Webサイトを訪れたユーザーは、長い文章を読みたがりません。動画であれば、1分でWEBページ数枚分の情報量を伝えることができ、直帰率の低下にも貢献します。YouTubeにアップロードして埋め込めば、サーバー負荷もかからず、二次拡散も狙えます。

「沿革」ページに周年動画を埋め込んだ企業の例では、ページの平均滞在時間が約1.5倍に伸長しました。ただ動画を置くだけでなく、「創業ストーリーはこちら」といった誘導ボタンを設置することで、より多くのステークホルダーに見てもらうことができます。

3. 会社説明会・採用イベント:学生の心を掴み、志望度を一気に引き上げる

説明会の冒頭で「アイキャッチ」として使用することで、学生の注目を集め、競合他社との差別化を図ります。
就職活動中の学生は、数十社の説明会に参加しています。パワーポイントだけの説明では記憶に残りませんが、ドラマチックな周年動画を見せることで「歴史ある安定企業」「情熱のある会社」という強烈な印象を残すことができます。

採用イベントで使うなら、全編を流すのではなく、最も盛り上がる部分を切り出した「1分半のショート版」を用意するのがおすすめです。学生の集中力が続く短尺でインパクトを与え、その後のプレゼンへの食いつきを良くする戦略が有効です。

4. 営業ツール・株主総会:アイスブレイクで信頼を獲得し、商談を有利に進める

初対面の商談や株主総会の冒頭で活用することで、短時間で「信頼できるパートナー」としての地位を確立します。
言葉で「弊社は信頼できる会社です」と言うよりも、50年の歴史を凝縮した映像を見せる方が、説得力は何倍も上です。特に新規開拓営業では、動画が強力なアイスブレイクとなり、相手の警戒心を解く効果があります。

営業担当者がタブレットに動画を入れ、訪問時の待ち時間や冒頭で見せる運用を行っている商社様もいます。「音を出せない環境」も想定し、字幕テロップを入れておくことで、どこでも営業ツールとして機能させることが可能です。

5. オフィスサイネージ・待合室:来客者への無意識な刷り込みとインナーブランディング

エントランスや社員食堂のサイネージで日常的に放映することで、来客者へのブランディングと、社員へのビジョン浸透(インナーブランディング)を同時に行います。
「接触回数」を増やすことは、ブランディングの基本です。毎日通るエントランスで自社の歴史やビジョン映像を目にすることで、社員の潜在意識に「自社らしさ」が刷り込まれていきます。来客者に対しても、待ち時間に自然と会社の強みをアピールできる優れた「無人営業マン」となります。

💡筆者のひとこと
「せっかく高い予算をかけて作ったのに、式典で一度流して終わり」…これが一番もったいないパターンです! 成功している企業は、エントランスのサイネージで毎日ループ再生したり、YouTubeの固定動画に設定したりと、徹底的に「使い倒して」います。制作段階から「Webでも使うので、字幕を入れておきましょう」と提案できると、社内での評価もグッと上がりますよ。


【スタイル別】周年記念動画の成功事例10選!トレンドや構成パターン

一口に周年記念動画と言っても、そのスタイルは多岐にわたります。自社の「目的」や「伝えたい相手」にマッチした構成を選ぶことが、プロジェクト成功の第一歩です。ここでは、現在主流となっている4つのスタイルと最新トレンドを、合計10のモデルケースとして解説します。

▼【図解3】動画スタイル比較表

スタイル特徴おすすめの企業制作難易度
歴史重視型写真で歴史を振り返る創業年数が長い企業
ビジョン型未来の姿をCG等で描くIT・ベンチャー・リブランディング企業
ドキュメンタリー社員の想いに密着人材力・技術力を伝えたい企業
インフォグラフィック数字で実績を表現BtoB企業・堅実な企業

1. 歴史重視型(ヒストリームービー)【事例3選】

創業年数の長い企業に最も選ばれている、王道のスタイルです。過去の苦難と克服の歴史を描くことで、ステークホルダーからの絶対的な「信頼」を獲得します。
「長く続いている」こと自体が、企業としての最強の価値だからです。創業者やOBの想いを映像化することで、若手社員に自社のルーツを伝え、ベテラン社員には誇りを再認識させる効果があります。

【よくある制作事例パターン】

  • 事例1:製造業(創業50周年)
    オイルショックやリーマンショックなどの危機を、技術開発でどう乗り越えたかに焦点を当てた「プロジェクトX」風の構成。
  • 事例2:小売業(創業100周年)
    「お客様第一」の精神が、創業時から現在までどう受け継がれているかを、新旧店舗の写真比較で表現。
  • 事例3:建設業(創業30周年)
    地図に残るこれまでの施工実績を、定点観測(タイムラプス)映像と合わせてダイナミックに紹介。

最近のトレンドは、昔のアナログ写真や粗い映像を、AI技術で「4Kリマスター(高画質化・カラー化)」する手法です。実際に、創業時のモノクロ写真を鮮明なカラー映像として蘇らせた製造業様の事例では、「当時の空気感が伝わってくる」と式典会場で涙を流す社員が続出し、非常に高い評価を得ました。

【参考事例:リンナイ 100周年記念動画】
百聞は一見に如かず。まずは「王道」とも言える、100年の歴史を重厚かつ感動的に描いたこちらの事例をご覧ください。「つないだ情熱」というテーマが一貫しており、インナーブランディングにも寄与する構成のお手本です。

【動画の要約】
・創業者からの精神(DNA)の継承を主軸に構成
・歴代製品の進化を映像で振り返り、技術力を証明
・「次の100年へ」という強い意志で締めくくる

2. ビジョン提示型(コンセプトムービー)【事例3選】

「次の10年」に向けたリブランディングや、ベンチャー企業の周年事業に最適なスタイルです。過去よりも「未来」に焦点を当て、企業の成長性をアピールします。
投資家や求職者が最も関心があるのは「この会社はこれからどうなるのか」という点だからです。抽象的なビジョンを視覚化することで、ワクワクするような期待感を醸成できます。

【よくある制作事例パターン】

  • 事例4:IT/SaaS企業(創業10周年)
    自社サービスが普及した「10年後の社会」をフルCGで描き、ワクワクする未来像を提示。
  • 事例5:スタートアップ(創業5周年)
    「スピード感」を重視し、若手社員が働く姿をテンポの良いカット割りで繋いだスタイリッシュな映像。
  • 事例6:リブランディング企業
    周年を機に刷新した「新ロゴ」に込めた想いを、モーショングラフィックスで直感的に表現。

あるIT企業様では、周年を機にロゴを刷新し、実写とCGを組み合わせたスタイリッシュなビジョン動画を制作しました。これを採用活動のメインコンテンツとして活用したところ、従来の堅いイメージが払拭され、クリエイティブ志向の優秀な人材のエントリーが約2倍に増加しました。

【参考事例:エイチーム 設立20周年スペシャルムービー】
次は「未来」と「企業文化」に焦点を当てたビジョンムービーです。IT企業ならではのスピード感ある編集と、社員が大切にしている価値観(バリュー)をスタイリッシュに表現した好例です。

【動画の要約】
・「なぜ20年間生き残れたのか」という問いから始まるストーリー
・大切にしている3つの価値観を映像化
・社員の真剣な眼差しと、未来へ向かう疾走感

3. ドキュメンタリー型(社員インタビュー)【事例2選】

「人」や「技術力」が資産である企業におすすめです。台本のないリアルな言葉を紡ぐことで、嘘のない企業姿勢を伝え、深い共感を生み出します。
綺麗なナレーションよりも、現場で汗を流す社員の「生の声」の方が、視聴者の心に響くからです。プロジェクトXのように、困難をチームで乗り越えたエピソードなどは、最強のインナーブランディング素材となります。

【よくある制作事例パターン】

  • 事例7:開発チーム密着
    ヒット商品誕生の裏側にあった苦悩と、チームの絆を描くドキュメンタリー。
  • 事例8:営業マンの1日
    顧客からの「ありがとう」のために奔走する営業担当に密着し、仕事のやりがいを伝える。

成功の鍵は「事前の取材力」にあります。撮影当日にいきなりカメラを向けるのではなく、ディレクターが事前に丁寧なヒアリングを行い、社員の本音を引き出せる関係性を作っておくことが、クオリティを左右します。

【参考事例:株式会社絶好調 創業10周年記念動画】
「人」の熱量を伝えるなら、ドキュメンタリータッチが最強です。社長の熱いメッセージと、それに呼応する社員たちのリアルな涙と笑顔。これこそが、社員の心を一つにするインナーブランディング動画の真骨頂です。

【動画の要約】
・創業からの苦難と、支えてくれた仲間への感謝
・式典会場での「サプライズ」要素としての感動演出
・働く社員の「良い表情」を引き出すインタビュー構成

4. インフォグラフィックス型(数字で見る〇〇周年)【事例2選】

BtoB企業や、堅実さをアピールしたい企業に最適です。売上推移や拠点数などの「数字」をアニメーションで見せることで、実績をわかりやすく証明します。
数字は客観的な事実であり、誰が見ても説得力があるからです。また、実写撮影が不要なため、撮影スケジュール調整の負担がなく、比較的短期間・低コストで制作できるメリットもあります。

【よくある制作事例パターン】

  • 事例9:グローバル展開企業
    世界地図上で拠点が広がっていく様子をアニメーション化し、成長スピードを可視化。
  • 事例10:社会的インパクト重視
    「導入社数」や「CO2削減量」など、事業が社会に与えたインパクトを数字でリズミカルに見せる。

このスタイルは「SNS」との相性が抜群です。本編とは別に、スマホで見やすい縦型ショート動画(15秒〜30秒)にリサイズして展開する企業が増えています。数字が次々と切り替わるテンポの良い映像は、SNSのタイムラインでも目に留まりやすく、認知拡大に効果的です。

【参考事例:SHINKO 採用ピッチ動画(インフォグラフィック)】
数字や実績を「退屈させずに」伝えるならインフォグラフィックスです。こちらは採用向けですが、BtoB企業の堅い実績(拠点数や導入数)を、動きをつけることでここまで分かりやすく表現できるという好例です。

【動画の要約】
・数字(実績)をテンポの良いアニメーションで可視化
・複雑な事業内容をアイコンでシンプルに表現
・ナレーションとテロップの組み合わせで、音なしでも理解可能

💡筆者のひとこと
「流行りのスタイル」を選ぶのも良いですが、最も大切なのは「自社の体温」に合っているかどうかです。例えば、泥臭い現場力が強みの会社が、急に洗練されすぎたCG映像を作っても「これ、ウチっぽくないね」と社員がシラけてしまうことも。自社の「らしさ」を映像に落とし込むことが、共感を生む秘訣です。


失敗しない周年記念動画の作り方!制作会社への依頼前の準備リスト

周年記念動画の制作は、単なる動画制作とは異なり、社内の調整や素材の準備に多くの時間を要します。ここでは、外注依頼前に担当者が必ずやっておくべき「3つの準備」を解説します。

1. 素材(写真・過去映像)の棚卸し:クオリティとコストを左右する最重要項目

まず最初に、「どんな写真や映像が、どれくらい残っているか」を実際に目で見て確認してください。素材の量と質が、動画の構成と制作予算を大きく左右します。
素材が不足していると、追加撮影や有料素材の購入が必要になり、見積もりが大きく跳ね上がる原因になるからです。また、アナログ写真のデジタル化には、予想以上の時間とコストがかかります。

「写真はたくさんあるから大丈夫」と思っていたら、いざ確認すると画質が荒すぎてスクリーン上映に耐えられず、急遽、全編イラストアニメーションに変更。結果的に予算が1.5倍に膨らんだという失敗事例もあります。特に創業期の写真は、スキャンしてみないと画質がわからないことが多いので要注意です。

2. ターゲットと「視聴後のゴール」の明確化:誰に、どんな感情を抱かせたいか

「動画を見終わった後、ターゲットにどんな行動をとってほしいか」を言語化し、制作会社と共有してください。
周年動画は「あれもこれも」と要素を詰め込みがちですが、ターゲットがブレると誰の心にも響かない「総花的」な動画になってしまうからです。

成功するプロジェクトでは、「ターゲット:若手社員」「ゴール:創業者の苦労を知り、今の環境に感謝する」といったように、目的が非常に具体的です。逆に、「社員も顧客も採用も全部ターゲット」というオーダーは、メッセージがぼやける最大の原因です。迷ったら「一番伝えたい相手」を一人に絞り込みましょう。

3. 予算とスケジュールのバッファ確保:社内確認の時間を甘く見ない

検討開始は式典の半年前から、制作期間は標準で4ヶ月を見込んでください。特に「社内確認」の時間には十分な余裕を持つことが鉄則です。
周年事業は、社長や会長、創業家など、決裁権を持つ重要人物の確認フローが多く発生します。「会長の一言で構成が白紙に戻った」というのは、この業界では日常茶飯事だからです。

3ヶ月のスケジュールで進行していた案件で、最終試写の段階で役員から「この表現はふさわしくない」とNGが出て、式典前日まで修正作業に追われたことがありました。バッファ(予備日)がなければ、式典に間に合わない最悪の事態もあり得ました。

▼【図解4】推奨制作スケジュール(標準4ヶ月モデル)

  1. 【検討期(〜6ヶ月前)】: 目的設定・予算確保・素材の捜索
  2. 【発注・企画(4ヶ月前)】: 制作会社選定・構成案の確定 ※ここが遅れると納期に直結
  3. 【制作・撮影(3ヶ月前〜)】: 撮影・編集・ナレーション収録
  4. 【試写・修正(1ヶ月前)】: 社内チェック・修正対応(通常2回程度)
  5. 【納品(2週間前)】: 本番環境での再生テスト

💡筆者のひとこと
準備段階で意外と盛り上がるのが「資料発掘」です。倉庫の奥から創業当時のボロボロの写真が出てきたり、若き日の役員の映像が見つかったり。「これ、使えるかも!」という宝探しのような感覚を楽しめると、プロジェクトの成功率はグッと高まります。まずは「素材集め」から楽しんで始めてみてください。


周年記念動画の制作に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 制作費用の相場はどれくらいですか?

A. 内容によりますが、一般的な相場は100万円〜300万円程度です。
既存の写真素材をつなぐシンプルな構成なら50〜100万円、実写撮影やCGを駆使したリッチな映像なら300万円以上になることもあります。まずは「やりたいこと」と「出せる予算」を相談し、松竹梅のプランを出してもらうのがおすすめです。

Q2. 写真や動画素材がほとんど残っていないのですが、制作できますか?

A. はい、可能です。
素材がない場合は、現在のオフィスや社員を撮影する「実写パート」をメインにしたり、インフォグラフィックス(アニメーション)で数値を表現したりする手法があります。また、当時の新聞記事やイメージ素材を購入して構成することも可能です。

Q3. 動画の長さ(尺)はどれくらいが適切ですか?

A. 活用シーンによって最適な長さは異なります。

  • 式典・イベント用: 3分〜5分(じっくり見せる)
  • Webサイト・YouTube用: 1分〜2分(離脱を防ぐ)
  • SNS・広告用: 15秒〜30秒(インパクト重視)
    近年は、1本の動画をシーンに合わせて「長尺版」と「短縮版」に編集し分けるケースが主流です。

Q4. BGMに有名な曲(J-POPなど)を使いたいのですが可能ですか?

A. 権利処理を行えば可能ですが、費用と手続きが必要です。
市販楽曲を使用する場合、JASRAC等への著作権使用料の支払いが必要です(Web公開する場合はさらに複雑になります)。予算を抑えたい場合は、商用利用可能な著作権フリー音源や、オリジナル楽曲の制作をおすすめしています。

Q5. 制作会社に丸投げしても大丈夫ですか?

A. 完全な丸投げはおすすめしません。
クオリティの高い動画を作るには、企業の「想い」や「空気感」の共有が不可欠です。構成や演出はプロに任せつつ、素材の選定や方針のチェックなど、要所での確認は必ず担当者様が行うことで、納得のいく仕上がりになります。


まとめ:周年記念動画は企業の未来を変える「投資」です

本記事では、周年記念動画のメリットから活用シーン、失敗しないための制作フローまでを解説しました。

【記事の要点振り返り】

  • ただの記録ではない: 動画は採用・営業・インナーブランディングに効く「資産」になる。
  • 使い倒してこそ価値が出る: 式典だけでなく、WebやSNS、採用説明会など多角的に活用する設計が重要。
  • 準備が9割: 成功の鍵は、余裕を持ったスケジュールと、目的を共有できるパートナー選びにある。

周年事業は、企業にとって数十年に一度のビッグイベントです。担当者様にとってはプレッシャーのかかる大仕事かもしれませんが、裏を返せば「会社の未来を創るクリエイティブな仕事」でもあります。
「いい動画ができたね」と社員が涙したり、動画を見た求職者の目が輝いたり。そんな瞬間を生み出すために、まずはプロの知見を頼ってみてください。
一人で抱え込まず、頼れるパートナーと共に、貴社の歴史に残る最高の動画をつくりましょう。


周年記念動画の制作なら「カプセルメディア」にお任せください

カプセルメディアでは、単なる「記録映像」としての動画制作に留まらず、貴社が「伝えるべき価値(企業のDNA)」を深掘りする企画設計から、式典後の成果を見据えた運用サポートまで、一貫してご提供しています。

  • 創業の想いやビジョンが社員や求職者に伝わりにくい
  • 式典だけで終わらせず、採用や営業活動にも活用したい
  • 限られた予算・素材の中で、最大限クオリティを高めたい

そんな課題をお持ちの企業さまに、最適な周年記念動画の活用プランをご提案します。
予算やスケジュールの制約があっても、成果が出るクリエイティブをご支援し、貴社がステークホルダーから「選ばれる理由」が伝わる動画を一緒につくっていきます。
周年記念動画や企業ブランディング動画に少しでもご興味があれば、まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者
内藤昌和(カプセルメディア代表)
内藤昌和(カプセルメディア代表)
カプセルメディア代表。年間100本以上のアニメーション動画制作・コンテンツ制作を行なっているアニメーション動画制作の専門家。主に企業向けのアニメーション動画広告やSNS動画も得意としており、上場企業から中小・スタートアップ企業まで、幅広い業界の動画提供している。

外部サイトリンク・参考文献(ソース)

構成案作成にあたり、以下の競合・権威サイトや調査データを参照元として記事内に明記する。(※実際の執筆時は最新のURLを参照・記載すること)

  1. 事例・トレンド情報の参照元
    大手動画制作会社(LOCUS、Crevoなど)の公開ポートフォリオ
    YouTube「周年記念動画」検索上位の再生数推移
  2. 市場データ・意識調査の参照元
    動画マーケティング市場規模調査(サイバーエージェント/オンラインビデオ総研など)
    インナーブランディングに関する意識調査(HR総研など)
  3. 検索意図の分析元
    Google検索「周年記念動画」の上位10記事(2025年時点)
    Googleトレンド(検索ボリュームの季節性)